ユーザーレビュー一覧(全59件 平均:4.0)

「ベストセラーの由縁を考える」 2006-12-31
レビュアー:和泉 茂一(10人中5人が参考になったと回答)
2003年に書かれた書籍ではあるが,2006年に読んでも違和感はない.内容が陳腐化しやすい書籍が多い昨今で,恒久的に記述内容が通用する名著であろう(?).ものの考え方,認知における常識を考え直すと違った世界が見えるとの話であり,個人が今まで生きてきた中で身につけてきた常識が如何に世間一般の常識とは異なっているかを教えてくれる.医学者としての学術的な記載はあるものの,全体的に分かり易い記述で,為になる一冊だと思います.

「一地球人の意見として楽しむ本かもしれません」 2006-01-19
レビュアー:rota(10人中4人が参考になったと回答)
タイトルが長くなってしまいましたが、私がこの本から伝わってきたことはタイトルの通りです。
著者は幅広い知的守備範囲を生かして、万人にも理解できる程度の意見としてこの書ではまとめています。新聞などの宣伝にもありましたが、「バカの壁」に対する著者なりの対応策で、どう問題を心に留めておけばよいかなどの解答を示唆しています。
書籍の帯に、「今の日本社会には、明らかに問題がある。年をとったせいで、そう思うのならそれでいい。もしそうでないとしたら年寄りが世間に対してなにかいっておく意味があるかもしれない」
とあります。
著者の「決して絶対的な答えはないけれど、私はこう考えるんだ。」という思いを感じ取り、読者である私達自身が社会問題への思索の道筋を見つけていける。そんな本だと感じました。

「バカの壁ほどの目新しさは無い」 2006-02-10
レビュアー:ニー党(10人中4人が参考になったと回答)
「バカの壁」で述べられた養老孟司の基本的考え方を、最近の日本を取り巻く話題トピックに沿って、述べていく書。
良くも悪くも「バカの壁」の典型的続編と言えよう。そこに、前作のような新鮮な目新しさがあるわけでもないが、なぜかその読みやすい語り口に虜にされ、あっという間に読み終わってしまう一冊。
非常に読みやすいので電車などの短い時間で、気軽に読める本かもしれません。
前作の復習を兼ねて、多くの人にお勧めしたい一冊です。

「万人にオススメできる本」 2006-10-17
レビュアー:とよぴ〜(11人中4人が参考になったと回答)
考えるヒントがつまった本です。
最近の出来事について養老さんの切り口で語られると
すごくわかりやすく本質はここにあるのだよと不愉快に思えずに誘導してくれる。
だから読んでいて楽しく物事に深い理解が芽生えます。
「靖国の問題」について世には様々な本が存在しますが
よく靖国を知らない若い世代にはこの数ページで十分な気もします。
「本来はいちいち細かくいう必要もないくらいあほみたいな話です。」
養老さんに言われるとそうなのかなと感じてしまいます。
それはそれで危ういけれど。
最後に「いくら考えても、考えるのは私ではなく、読者である。」とある。
まさに同感。養老さんだから正しい。東大名誉教授だから正しい。のではなく
私はこう考えている。と言う感覚で常に語られているから
読んでいて素直に受け入れられたと思う。
どんなに正しいことを言っていても不愉快に感じられる人が世に多いからかもしれない。

「大学院レベルの教養が必要」 2006-09-05
レビュアー:♪♪俺は頭がいい♪♪(23人中3人が参考になったと回答)
本書の理解には、極めて高度な教養レベルが要求される。おそらく大学院レベルの教養が必要だろう。そのような読者のみが本書の本当の趣旨を理解することが出来るのである。そのレベルに達していなければ、本書の内容を咀嚼することが出来ず、拒絶反応を示してしまうのではないだろうか。本書はそれほど高度な内容を持つ書である事を肝に銘じるべきである。