ユーザーレビュー一覧(全75件 平均:4.0)

「実質「麻生政権」となった今、読んでみるとおもしろいかも」 2008-08-23
レビュアー:mikeexpo(9人中6人が参考になったと回答)
経済学者にしてアルファブロガーの池田信夫氏などは、福田改造内閣を「麻生政権」と揶揄している。実質的に麻生氏が政権を管理している部分は、凡人が思う以上に多いのかもしれない。そうであれば、このタイミングで「実質宰相」の麻生氏の考えを知るのも、いいのかも知れない。
本書は、氏が安倍氏らと総裁選を戦った際に「意外に、自分は若者に受けるんだ。」と気づいたことで執筆に至ったのだそうだ。
従って、およそ政治に関心の無い方にもわかりやすい表現で、やさしく書かれている。期待通り(失礼)、やや脱線気味の論述もそこかしこにあるので、読み物として楽しいかも知れない(特に前半)。
しかし、巻末にかけては氏の持論である「自由と繁栄の弧」解説へと、それなりの盛り上がりを見せている。
毒舌の池田信夫氏は、氏を「床屋経済学」に依拠していると一刀両断していたが、麻生氏はあとがきに「何かいいアイデアが浮かんだら、ぜひ教えてください。」とあくまで正直だ。

「若者へのエールや教育論の切り口がすばらしい」 2008-10-29
レビュアー:たま3(10人中6人が参考になったと回答)
政治家の方の本はあまり読みませんが、教育論は私が日々思うことと同じでした。
エリート像の多様性がなく、偏差値で切り分けられた若者は行き場を失っています。
誰でも大学に行く、修士でなければ一人前でないと言う行き過ぎた高学歴社会は
目標を失いがちで、本当の意味で適材適所の就業をしていると思えません。
麻生さんのご指摘のとおり、農家等を含む自営業者の割合が低くなっていることも、
自分らしく生きられないがために引きこもっていくニートの増加につながっていると思います。
麻生さんの指摘はマスコミに登場している多くのコメンテイターの方より
はるかに切れの良いものになっていると思います。

「何を言いたいのか」 2007-07-06
レビュアー:ディプロ・スポーン(29人中5人が参考になったと回答)
「はじめに」でのインドでの話に、「そうだよ、それが日本人だもの」と日本人気質に誇らしさも覚え第一章を読み進む。
第二章から「ん?なんか論調が玉虫色やな」と気になり、もう第三章以降は「なんだこりゃ?」である。広く浅くそつのない文章は退屈だ、時々出てくる「」書きの本人の言葉だけ文が生きているのにも違和感を覚える。
この本も将来への布石の一つなのか。イメージ戦略とも取られかねない論調にがっかりである。帯に書かれている文面やピンクのネクタイがちといやらしい、「はじめに」だけを読めばいいのかも。

「今の総理大臣がどんな人なのか「大体」わかる本」 2008-11-03
レビュアー:ひひりき(7人中5人が参考になったと回答)
今の総理大臣の麻生首相が、外務大臣時代に書いた一冊。
総理大臣ではないので、靖国問題など持論を積極的に展開しています。
一貫して感じたことは、かなりのポジティブ思考の持ち主、ということです。
日本(と日本人)は素晴らしい。
今は不景気で元気がないけれど、もっと元気だしていこう!ということを各章で述べています。
外務大臣時代のエピソードがあちこちに散りばめられているのですが、その記述が興味深い。
「はじめに」で書かれている、インドにおける地下鉄事業視察の記述で、
日本人の「ノーキ(納期)」の考え方については目から鱗でした。
この部分だけでも本屋で立ち読みしてもいいかもしれません。
今の日本における閉塞感のようなものをなんとかして打破したいという意気込みは伝わってきました。
200ページにも満たない薄い本なので、政策の全ては書ききれていませんが、
今の総理大臣がどんな人なのか「大体」分かる本としては良著です。
平易な文で書かれていますので、肩肘張らずに読めると思います。
2時間位でさっと読めますので一読してみることをお奨めします。

「自分の言葉で書いているのは評価しますが。。。」 2008-01-22
レビュアー:フィアット(16人中4人が参考になったと回答)
自分の言葉で書かれているのは評価します。また潜在能力は高いんだから元気出そうよ国民諸君も理解できます。でもせっかく本にしたのであればもう少し各論を突っ込んでほしかった。
例えば「P.88人間は生まれながらに不平等」との記述にしてもそれはそのとうりですがせめて日本国憲法は国民を「法の元の平等」に置くものであり、生まれながらではないよ、つまり市民としての自覚と義務が果たせて初めて社会の中での平等が生まれる位の論調にしてほしい。
またP.139「靖国問題」の所は、少々デリケートなので軽く書いたんでしょうが,私は日本の「神道」そのものは肯定派なのですが、国家神道は否定派です。また戦死者の方を弔う場を設けるのは国民として肯定しますが、ここは潔く、靖国(国家神道もどき)から切り離し、別個に戦没者慰霊の場所にすべきと思います。
あと、政策表明の書を出してほしい。この本じゃお考えが解りません。