ユーザーレビュー一覧(全75件 平均:4.0)

「ソートリーダーとしての日本」 2007-06-10
レビュアー:善次郎(66人中54人が参考になったと回答)
外務大臣:麻生太郎氏によって著された、これからの日本について。
マスコミで喧伝される自虐的な日本像を排し、言い換えれば成熟した「いい歳のもの」が
鏡に映った自分にモジモジするような態度を止め、ありのままの自分を受け止める様に
すべきだと著者は言う。
戦後営々と築いてきた世界への平和貢献や近年羨望の的であるポップカルチャーも
経済大国と併せた「日本の肖像」なのだ。
また、他者よりも先に難問に当たらざるを得ない星回りにある者を「ソートリーダー
(実践的先駆者)」というらしい。
日本はこれから失敗・成功を進んでさらけ出すソートリーダーとして、世界の中で
存在意義を発揮すべきだと言う。
さしずめ、少子高齢化問題が我々に与えられた課題である。
最後に外務大臣らしく、あらたなアジア主義(麻生ドクトリン)が開陳されている。
器の大きな政治家であられると受け取られる。

「独自の視点を、わかりやすい言葉で」 2007-08-07
レビュアー:Ray(66人中50人が参考になったと回答)
著者は、今をときめく「越後屋に金をせびる、悪代官顔」の麻生外務大臣。売れているらしいので、出張時に読んでみた。
今の日本の問題に大して、全く別の視点を投げかけているし、何より、最近の日本の現状に危機感を煽るだけの世間の論調に対して、「日本は、まだ捨てたモンじゃない」と自信を取り戻す論を、とてもわかりやすい言葉で展開している、ユニークな本。
今、世間で問題となっている「ニート」、「高齢化社会」、「格差社会」などに対して、「これらは問題ばかりではなく、良い面もたくさんある」と、通常の悲観論に真っ向から反論している視点は大変面白い。
特に、靖国問題に関しては、「これは外交問題ではない」とはっきり前置きしているのが素晴らしいし(こんなことを言い切ってしまって、大丈夫かと心配だが)、しかも、最近読んだ靖国論の中では、最も根本的かつドラスティックな解決方法を提案しているのは、大変感銘を受けた。こういう問題の根本から考えることができるのは、コンサルも真っ青、という感じ。ただの悪代官ではない。
もうひとつ頼もしいのが、「ある特定の地域を指して「危機の弧」や「不安定の弧」と称するのは、あくまで西欧的尺度から見た危機であり、不安定でしかない」と断じていること。間違いなくアメリカがある国や地域を「悪の巣窟」的に糾弾していることを非難している、と感じた。
こういう「NO」と言える(かもしれない)人が外務大臣、というのは心強い。本自体の内容は決して濃くはないけど、その実行を期待して、☆は4つ。

「麻生総理も悪くないかも‥」 2007-08-18
レビュアー:霧太郎(69人中49人が参考になったと回答)
本人が認めるように見た目は悪人面かもしれない‥
しかし、安倍さんに比べると凄く世の中を見ているように思える。
文章自体も本人の語り口がそのまま聞こえてくるような感じです。
外に向かってもはっきりものが言えて、物事を肯定的に考える政治家が、
総理大臣になってもいいと思える一冊です。

「それほど悪い話じゃない」 2007-07-16
レビュアー:乱読家(64人中48人が参考になったと回答)
現役の外務大臣の著書として、抑制の効いた内容だと思う。だからこそ、あまりビックリするような内容ではなく、感銘を受けるほどではない。
あるいはこの本の内容ですら奇抜なことを書いていると捉える人もいるかもしれないが、日本のマンガコンテンツの世界的広がりを知っている者にとってみれば、今更言われるまでもない、というレベルでもある。
しかし、なぜかマンガやアニメの潜在能力を知ろうとしない日本人が多いようで、政治家がこの分野に言及することが、若者への諂いと捉える風潮もあるようだ。冗談ではない。文化は武力と同じくらい重要な戦略的力を持っているのである。政治家が語らないとしたら、その政治家は無能の誹りを受けるべきである。米国がハリウッドの力を巧妙に世界戦略に織り込んでいることを、まともな政治家なら気付くべきであり、まさに麻生氏は気付いているのである。
日本人の潜在能力をリスペクトすることは悪いことではない。問題は、他者を見下す態度が出るかどうかであり、本書では他民族を見下すようなことは一行も書かれていない。これは当たり前のようでいて、なかなか簡単なことではないのである。自分を持ち上げるために、どうしても他者を貶めるような書き方になるものなのだが、その危険をみごとに回避している。
だからこそ、内容にパンチ力がないのかもしれないが。

「次期?」 2007-06-17
レビュアー:不動明王(72人中44人が参考になったと回答)
総理という人はわかり易い人がいい。安部さんは拉致問題なんかで名声を上げたが、総理になってからが、優柔不断だ。この麻生太郎という人はすごくわかり易い。小泉さんもある意味でわかりやすく、多くの人気を得た。そういった形が先頭に立つ人には求められるのではないでしょうか?右や左の論争に巻き込まれることなく、安部さんの次をという機会があれば、是非参加して欲しい政治家の一人である。その人が書いた本を読まずにいられない。