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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
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中央公論社

¥ 800

文庫

売上ランク:1190位

1991-08

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ユーザーレビュー一覧(全73件 平均:4.5)

評価5点「あなたの会社は、旧日本軍になってませんか?」 2005-01-18
レビュアー:dream_blade(27人中25人が参考になったと回答)
 とても読み応えのある内容でした。
 また、本書の内容は会社経営にも非常に参考になる点が多いと思いました。

 前半で6つの戦闘の経緯を詳述し、後半で6つの戦闘から帰納的に導かれる日本軍の特質を米国軍と対比することで分析しています。

 読み応えについては、単に後半で、使っている単語・文章が比較的難しい(創造的破壊、下位の組織単位の自立的な環境適応、など)ということもあるかもしれません。

 しかし、文脈で捉えれば容易に理解でき、また前半の各戦闘の説明が非常に詳細な具体例として挙げられていることで、抽象的な言い回しも十分に理解でき、かつ、抽象的にも思える文章に説得力が増します。
 
 各戦闘の敗退の理由にはもちろん、物量に乏しいというのと技術的に立ち遅れていたという日本軍の特色もありますが、本書を読むとそれだけではなく、日本の戦略策定における原則的な考え方や組織上の問題点などが一番の問題だったと言うことがわかります。
 
 さらに言うと、なぜ技術的に立ち遅れていたのかということもその根本的思想に原因があったことがわかり、今までの私の表面的な日本軍像がちょっと変化しました。

 これは、会社経営に大いに通じることがあり、非常に多くの示唆に富んだ内容でした。

 あなたの会社は、旧日本軍になってませんか?

 正直、お勧めです。

評価5点「現在も続く同じ性質の失敗」 2001-11-26
レビュアー:フライングダッチマン(29人中24人が参考になったと回答)
組織を取り巻く環境が悪化したりすごく良かったりすると、声の大きい積極論
者が慎重論者を日和見主義者として組織の中で無力化していく。「何が議論の
本質か」よりも「誰が言った意見か」の方が組織の中では重要で、過去の成功
をパターン化し、それを盲目的に全ての状況に当てはめようとする。新しいこ

とをすると抵抗圧力が強く、失敗すればその人間は責任を問われて排除され、
その失敗が組織的な経験として蓄積されることはない。
日本の金融機関や大蔵省が経済的なパワーを失っていく過程や共産主義が世界
の経済発展にともなって説得力を失っていく過程において、こういった日本軍

的失敗の本質が鮮やかに現れていました。皆さんの周りを見回してもいたると
ころにこういった日本軍的失敗の本質が存在していると思います。それをしっ
かりと見据えて対処することを決意させてくれるすばらしい本です。

評価5点「組織を研究するにはよい」 2007-05-12
レビュアー:三等兵(28人中24人が参考になったと回答)
本書は第二次世界大戦において、日本軍が何故敗れたのかということについて、日本軍という組織から見た問題点を検証し纏め上げられている。この「失敗の本質」においては、日本企業の病理とも言える組織的な問題を日本軍という官僚組織に焦点を当て分析しているところが面白い。そして、何故、組織というものは同じ失敗を犯してしまうのかということを再度認識させてくれるであろう。
 本書では、作戦、兵站、情報、組織などなど様々な面から、ノモンハン事件、ミッドウェー作戦、ガダルカナル作戦、インパール作戦、レイテ海戦、沖縄戦という6つの作戦に焦点を当てて考察している。共通していえることは、敵情判断の甘さ即ち情報軽視、補給軽視、参謀の独善、組織の下克上など様々な問題を投げかけてくる。
 発行から23年を経ているが、ビジネスマンのお勧め本としても本書はベストセラーとなっており、日本軍を研究するもののみならず、組織を運営する人にも読んでもらいたい良書といえる。
評価5点「日本軍から我々が今日学ぶこと」 2006-01-01
レビュアー:くにたち蟄居日記(27人中22人が参考になったと回答)
 年末年始にたまたま手に取ったが 読み始めるや置くあたわずという経験をするほどに一気に読みきった。

 内容的には第二次世界大戦における日本軍の敗北を 組織論で分析したものである。当然ながら著者達が それを1980年代半ばに世に問うたのは 戦争の分析ではなく 戦争という壮大なケーススタディーを実社会にどのように応用するかという点にある。

 結果として出来上がった本書の出来栄えには実に感銘を受けた。著者達が指摘・分析する日本軍は 2000年代の企業に勤務する我々にして全く笑えない。というか 日本軍が犯したミスは そのまま我々の日常勤務の中にも 同じような形で発生していることが強烈に感じられ 笑うどころか 少々青ざめる位である。

 日本において 第二次世界大戦とは 戦争責任をどう考えるかという文脈で語られることが多い。それは当たり前だ。今なお周辺国との間に発生し続ける戦争責任を巡る問題は 日本が戦争責任を曖昧にしている面はあると思う。
 一方 全く違う視点で第二次世界大戦から「学ぶ」という試みもあってしかるべきだと思う。その意味で 本書は企業の組織論に落とし込む方向で 日本軍を分析している。これは 小生にとっては大変新鮮な視点である。しかも 大変有効なものであると思う。

 非常に抽象化した言い方をすると「ある物事から何を学ぶか」という点で本書は際立っている。そんな風に感じた次第。
評価5点「今も昔も変わらぬ日本の組織」 2002-06-03
レビュアー:starlight(26人中21人が参考になったと回答)
 本書ã‚'通じ、æ-¥æœ¬è»ãŒå„戦局において過度な精神主義の強調、敵æ-¹å...µåŠ›ã®éŽå°è¦‹ç©ã‚‚ã‚Šã€ä½œæˆ¦ç›®çš„ã®ä¸æ˜Žçž­ã€æˆ¦åŠ›ã®é€æ¬¡æŠ•å...¥ã€æŒ‡æ®é€šä¿¡ç³»çµ±ã®ä¸å¾¹åº•、といった組ç¹"的過ちã‚'重ね、å¾'に多くの人å'½ã¨æˆ¦åŠ›ã‚'失っていく様子ã‚'実証的に知るã"とが出来た。

 本書は、æ-¥æœ¬è»ã®çµ„ç¹"的欠陥とã-て、「グランドデザインがない」、「戦略的目的がæ›-昧」、「ç'°å¢ƒå¤‰åŒ-に対ã-å 'å½"たり的で、incrementalな対応ã-かできない」、「統合能力が欠如ã-ている」といった特å¾'ã‚'指æ'˜ã-ているが、ã"れは現代のæ-¥æœ¬ã«ã‚‚そのままå½"てはまる。官僚組ç¹"に身ã‚'置く自分にとって思いå½"たるとã"ろがあまりに多い。官僚は司ã€...で誠心誠意é '張っていても、総ä½"とã-て見ればそれが国å...¨ä½"とã-ての利益にかなうのかとの思いがある。いや、ã"れは官僚çµ!„ç!¹"に限らない。è¦-野が狭く、色ã€...なã-がらみに捕らわれ、構造æ"¹é©ãŒé...ã€...とã-て進まないæ-¥æœ¬ç¤¾ä¼šå...¨ä½"について言えるã"とだ。とすれば、ã"うã-た組ç¹"行動はæ-¥æœ¬äººã®æ€§ãªã®ã ã‚ã†ã‹ã€‚

 そうは思いたくない。色ã‚"なアイデアã‚'持ち寄り、議è«-ã-、切磋琢磨する自ç"±ã§åˆç†çš„な社会ã‚'æˆ'ã€...の手でつくりまã-ょう。