ユーザーレビュー一覧(全73件 平均:4.5)
「もっともっと研究してほしい」 2004-01-25本を読むにつれて、あの戦争では亡くならなくてもいい人がほんとにたくさん亡くなったんだ、と哀しくなってきました。たとえ、いくつかの戦闘で勝利を収めていたとしても、結局は負けたんだと思います。でも、もう少し日本人が自分の失敗を生かす作戦を立てていたら、少しでも犠牲が少なくて済んだのではないかと思ってしまう。
分析を6つの戦闘に限っているので、もっともっとあの戦争について分析することがたくさんあるでしょう。こういった研究をもっとすすめてほしいと思います。
「現在もなお生きる教訓!」 2005-12-12
「戦略は組織に従う」 2002-04-29日本軍の失敗の本質は「環境に適応しすぎて失敗した」という「適応は適応能力を締め出す」ということです。
過去の成功体験が強烈だったため、成功モデルとして教条的になり、新しい戦略が生み出せなくなってしまった・・・あなたの組織はどうですか?
アンソフの提起した「戦略は組織に従う」という命題が、日本軍は合致していたことが見て取れます。
「まだ続いている失敗の素因」 2004-08-28著者らの論の中で個人的体験から惹かれた記述として、過度な精神主義、彼我の冷静な戦力分析の欠如、過去の成功体験からの未脱却の3点があった。いずれも私が今まで属してきた企業組織で顕著に語られ、そして失敗の原因のひとつであったのだが、この著作が見事に類似した状況を記していることに驚きを隠せない。
特に、真珠湾攻撃がある一定の成果を挙げたにもかかわらず、その分析が不充分で次に生かせないという記述は、あまりに私の個人経験に類似していた。20年前の著作であるので今となっては食傷気味の内容がないとは言えないが、逆に現在でも類似した状況が存在するということはこの著作にある程度の有効性がしっかりと残っている事の証左だと思う。
この著作にかかわらず、多くの著作で失敗の原因が論じられているにもかかわらず未だに進化できない我々の行動規範に忸怩たる想いを喚起させられてしまう。
旧日本軍を題材に失敗を論じた書籍は多くあるが、内容的な面からも価格的な面からも、概論の把握あるいは入門としてこの著作は適しているのではないかと思う。
「高度経済成長期やバブル期ではない今こそ読むべき」 2006-02-27