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容疑者Xの献身
容疑者Xの献身
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文藝春秋

¥ 1,680

単行本

売上ランク:14062位

2005-08-25

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ユーザーレビュー一覧(全274件 平均:4.0)

評価3点「「?』いっぱいの献身」 2006-01-22
レビュアー:ウィンター(40人中17人が参考になったと回答)
これは果たして「献身」なのだろうか。世に言う“純愛”なのだろうか。

数学教師石神。
石神は常に観察する。
その対象は、通勤途中でみかけるホームレスたちであり
教え子たちであり、そして誰よりも隣に住む母親と娘である。
ある事件をきっかけに、石神は大学時代の同窓であり、
今は大学教授の湯川と再会を果たすことになる。
そして湯川と刑事に「観察される」立場になるのだ。

石神が見守ってきた人物は、人を殺した。石神はそれを隠そうとした。
献身? 純愛? どんな美辞麗句で飾ろうと、
石神(たち)がしていることは、許されることじゃない。
披露されているトリックはたしかに、なるほど、と思うものだったけれど
石神の行為を献身あるいは純愛と言ってしまうのは、小説とはいえどうなのだろうか。
登場人物の中で一番かわいそうな娘にしてみたら、
たんなる迷惑じゃん! とどうしてもつっこまずにはいられない。
石神がどこまでも守ろうとした人が、最後に彼の方を向いたとしても
それを「純愛」の成就だなんて、ちょっとどうかと思ってしまう。
そういう意味では、かなりほころびのある作品なのではないか、
と思うのだが・・・
評価4点「先入観ゼロで読みましょう」 2006-01-24
レビュアー:pink(21人中17人が参考になったと回答)
この本は『このミス1位!』『直木賞受賞!』という評価はいったん忘れて読んだほうがいいと思います。
さらには、どんなストーリーなのかという予備知識もないほうがいいかもしれません。。。
まちがった方向で期待感を膨らませすぎてしまうからです。
私がそうでした。

「天才vs天才の対決」、「衝撃のトリック」、「犯人の深い愛と献身」などなど


もともとミステリ好きなので、トリックといえば
島田荘司ばりの奇想天外トリックを想像してしまうし
深い人間描写といえば、高村薫ばりの厚みを期待してしまう・・・。

この小説にはそのどちらもありませんが
逆に無駄な部分は一切なく、全てがスマートです。

途中までは、よくありそうな設定だし、人物描写も深く感じられないし
「これが1位?」「直木賞???」と思いましたが
ぐいぐい引き込まれるし、ラストの20ページは涙が止まりませんでした。

そして余談ですが、この小説とその直後に読んだ「博士の愛した数式」で
数学という学問に対するイメージがガラリと変わりました。
(私も数学嫌いの生粋の文系人間だったもんで。。。)
評価5点「あまりに純粋で残酷なストーリーに涙…」 2007-01-28
レビュアー:アホウドリ(21人中17人が参考になったと回答)
私は基本的にハードカバーは買いません。(理由は高い・読みにくい・持ち運びにくい)
ここ7、8年は1冊も買っていませんでした。
しかし、遂にハードカバーですら買いたくなる程の小説に出会ったのです。

それが「容疑者Xの献身」です。
タイトルも一風変わっていますが、内容があまりに素晴らしいのです。

これを読んだら他の純愛と呼ばれている小説が生ぬるく感じてしまいました。

10年に一人の逸材と呼ばれた天才数学者が全てをかけて作り上げた完全犯罪の
方程式は美しくもあり、残酷なものでもありました。

ラストシーンはあまりの感動で本を濡らしてしまわぬよう、ご注意を。
評価3点「トリックには驚かされるが、登場人物に感情移入できない。。」 2007-06-03
レビュアー:やーまん(21人中17人が参考になったと回答)
直木賞受賞作ということで、読んでみました。
簡潔にいうと、
・トリックはすごい
読んでいて、物語の展開もたしかにうまい。

ただし、作品の登場人物に感情移入できませんでした。
推理小説という枠組みで見れば登場人物に感情移入はあまり必要ないのかもしれません。
ただ、この作品は、最後に読者を感動させたいという作者の意図みたいなものも
感じたので、そういう意味ではもっと感情移入できる人物描写があるといいんじゃないかと
おもいました。
うーん、期待したわりにはそれほどでもなかったというのが残念ながら正直な感想でした。
次作に期待です。
評価5点「すごいよ東野!」 2005-08-30
レビュアー:もりのおサル(21人中16人が参考になったと回答)
 タイトルと新聞広告を読んでも内容がピンとこなかったし、湯川博士シリーズは短編でしか読んだことが無かったので購入するにはちょっと迷ったけれどけど買って大正解!人間の物語でもあり、推理小説的ミステリーでもあり。
 最初は、初期の頃の森博嗣を彷彿してしまったが、そんなのも一瞬。一気に読み終えてしまいました。その読ませる力って本当にすごい!
 伏線の張り方から最後のトリックはすごいっ!
 その動機を愛情と言うにはとても哀しすぎる。
 ラストシーンは当然といえば当然なのだろうけども、悲しみと悔しさとが漂ってしまう。ミステリーなんだろうけど心を深く揺さぶられました。