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容疑者Xの献身
容疑者Xの献身
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文藝春秋

¥ 1,680

単行本

売上ランク:14062位

2005-08-25

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ユーザーレビュー一覧(全274件 平均:4.0)

評価3点「まずトリックありきの、"らしからぬ"作品」 2006-06-16
レビュアー:nachtigall(19人中15人が参考になったと回答)
 東野氏の作風は以前からかなり好きで、今までに出版された大半の作品は読んでいると思います。
ですから、各社のミステリー賞ベスト1を総なめにし、
直木賞受賞作にもなった今作品にはかなりの期待をしていました。

 しかし正直言って、その期待は裏切られたと言わざるを得ません。理由は大きく言うと二つあります。

 まず、人物描写があまりに薄っぺらい。もともと東野氏のミステリはトリックそのものよりも、
事件を契機にした様々な人間模様を巧みに描くところにその魅力があったわけですが、
この作品ではトリックばかりに重点を置いていて、人物描写がすっかりおざなりになってしまっています。
 たとえばヒロイン役の花岡さんは作中で美人美人としきりに持ち上げられますが、
具体的にどう美人なのかがさっぱり分からず、そのため、主人公の石神が
熱烈に入れあげる事にも感情移入できない。これでは物語が成り立ちません。
花岡さんの前夫・富樫の描写に関しても、まるきりステレオタイプな悪役ぶりです。

 もうひとつ不満だったのは肝心のトリック部分です。確かに最初はどんでん返しに驚かされましたが、
冷静に考えると強引で力業なトリックという感が否めない。
 本の帯にも「人間はこれほど他人を愛せるものなのか」という台詞がありましたが、私としてはむしろ、
「トリック作りのためにここまでやれるものなのか?」
と言って欲しかったところです。

 東野氏の作品にはこれよりももっと創意に満ちたユニークな作品、泣ける作品などがたくさんあります。
直木賞作品ではありますが、これを氏の代表作に位置づけるには、ファンからしても、
東野氏自身からしても不本意なのではないでしょうか。
評価5点「簡単に読める深い小説。」 2006-01-16
レビュアー:あや(22人中14人が参考になったと回答)
実は東野圭吾の本は、「秘密」を少し読んだだけでこの本が初だと言っても過言ではありません。
普段あまりミステリーを読まない友人から薦められ読んだのですが・・・文句なしに面白いです!
私は、いくら本の内容がいいといえど堅苦しい語り口や頭が痛くなるような推理小説は苦手なのですが、この小説はアッサリ読めて、かつかなり深いものです。
今日中に読めるか心配でしたが、不思議なことに2時間で半分はゆうに超すことが出来ました…★
1ページ目をめくったら、後はトントン拍子に進む展開が本当に好きです。
最近の推理物では一番と言わざるえない作品でした。
評価5点「「容疑者Xの献身」すごい!!!」 2006-01-21
レビュアー:raku(17人中14人が参考になったと回答)
半日かからず読み終えた自分にビックリした。
それ程までに「引き付けられる内容」と「無駄のない文章」。

出だしは結末の鍵となるエッセンスが散りばめられ、
中程から後半にかけては大学時代を共にした数学者Xと物理学者湯川の
尊敬し合う深い友情。
後半からラストにかけては容疑者Xの無限(∞)に近い愛。
数学者Xの不器用な愛情表現、愛深き故に自分をおとしめてまでの完璧な犯罪。
物理学者湯川、Xへの尊敬し深い友情がなければ生まれなかった推理。
読みながらも勿論、読み終えてからも涙が出ていた。
評価2点「純愛ではなく、オタクの妄想」 2006-05-30
レビュアー:satsuma-imo(25人中14人が参考になったと回答)
これは・・・
「純愛」ではなく「オタクの妄想」ではないですか?

正直、あの親子にここまで尽くす
石神氏の心根が理解出来ませんでした。
一目見た瞬間に愛情を持ち、
自分の全てを捨てて尽くす・・・
って、それはミステリーでは使っちゃあ
いけない手だと思います。
そこまでの行動に至るミステリーならではの
トリックがある筈・・・
と思いながら読み進めてるのに、
思わず膝カックン。
石神氏=オタク男ってこんなに妄想激しいんだろうか?!
と思いっきり困惑してしまいました。

それに、夫や愛人、付き合ってる彼氏が
尽くしてくれたのなら分かるけど、
挨拶程度しか認識がない相手にここまでやられると
普通なら喜ぶどころか戸惑って怖がるでしょう。
気味が悪いと感じるに違いないのに、
相手は感謝するっていうのが不思議。
女側のシビアな視点が全然描かれてないから、
感情移入するのが非常に難しい。
男の都合のいいように話が進んでしまってる感じがします。

何だか色々疑問が沸いてしまってすっきりしないけど、
さーっと読めて途中まではまぁまぁ楽しかったので星は2つにします。

評価5点「感動したぜ」 2006-07-31
レビュアー:サルヲ(20人中14人が参考になったと回答)
初めて、この作者の本を読んだが、純粋にこう言いたい。「感動した」と・・・・it's summer.
推理小説ファンなら、ああだこうだといろいろと批判はあるかもしれませんが、伏線はきっちり張られてたと思うし、ある種、恋愛小説のようなラストに惹かれました。5日間で読み終え、グイッと引き込まれました。もっとこの人の本を読んでみたいと思いましたので、次は何を読もうかと考えるだけでワクワクします。