ユーザーレビュー一覧(全274件 平均:4.0)

「最高傑作」 2007-01-24
レビュアー:ruki(16人中14人が参考になったと回答)
東野作品は20作くらい読みましたけど、自分にはこれが最高傑作です。
若干突っ込み所はありつつも見事な叙述トリック、そして石神の純粋すぎる愛と湯川の優しさを描いたストーリー、どちらも大満足でした。
結末は賛否両論ですけど、自分はこれでよかったと思います。
最後の石神の叫びには悲しさだけじゃなく、喜びも含まれてるような気がします。
ちなみにこれから読まれる方は先に「探偵ガリレオ」「予知夢」を読んでおいた方がいいです。
草薙と湯川の関係や、湯川のキャラクターを把握しておいた方が今作を何倍も楽しめますので。

「至上の純愛小説」 2006-01-01
レビュアー:chivarly(17人中13人が参考になったと回答)
正直な話、話題先行だろうと然して期待せずに読み始めました。
期待は見事に裏切られました。無論、良い意味で、であります。
よく考えられたトリック、最後に来ての逆転の発想は推理小説としても勿論、出色の出来。淡白な印象を受ける文章ですが読めば読む程に惹き込まれ、一気に読み切ってしまいました。
ですが何よりも主人公(?)の石神の献身、その無償の愛には驚嘆、感動です。一般的な恋愛小説に於ける下心丸出しの登場人物が何と醜く見える事か。途中、石神の人格を疑ってしまうようなシーン(無論フェイクですが)が挿入される演出も心憎い。
ただ泣けるかと言うと微妙ですね。涙腺の緩さには自信の有る私ですが、泣けませんでした。結びがやや救われないラストですので。

「もう、完璧です。もう一度読みたくなる本」 2006-01-19
レビュアー:みさき(22人中13人が参考になったと回答)
2005年ミステリー大賞、あと今年度直木賞受賞と数々の賞を総なめにしているすごい本です。
書いている作家は、あの東野圭吾氏。
東野氏は、この人の書いた作品なら大丈夫だと思われるような ブランド的な本になれるよう、常に心がけながら書いているそうです。
そんな東野氏の一作。これは完璧としかいえない本でした。
でも、こういった好評価受けてる作品は、
読む前に、過剰な期待を持ってしまい、読み終わったあと、少し期待はずれというような物を感じてしまうものですが
読み終わってこれほどの虚無感というか、読み終わって残念っていうのは久しぶりです。
たしかに、どの作品もこんな感情を抱くものですが、
これはすごかった。さすがは直木賞w
この本は、最初に犯人が殺人を犯して、それの隠蔽工作をして、探偵役、警察役がどんどんトリックを解いていく
というようなありがちな感じかと思っていましたが奥が深い!
自分がトリックがわかったのはラスト50ぺージってところでした。たぶんかなり遅いと思うけどw
本全体に伏線がちりばめられているのですが、それが伏線だと感じとられない良いつくりをしていて、最後になると、それがきれいに使われている。非常に美しく、よく考えられて作られた本だとおもいました。
犯人のトリックは、警察だけでなく読者も思い込みの世界に引きずりこんでいきます。しかもそれだけのトリックをしているのもかかわらず、最後にはきちんと納得させて終わらせていく。
結局登場人物が、全員不幸なままおわっていくのがかわいそうな感じでした。
最後の、数学教師、母娘がかわいそうで、またあの男性(ネタばれなので)もかわいそうでした。みんな不幸なままで、誰一人幸せになれずに終わっていく切ない話でした。
と、ちょっとべた誉め、へたくそなレビューだけど
五つ星!もう文句なしw
6つあげたいくらいですわw。

「東野版『シラノ・ド・ベルジュラック』」 2006-02-04
レビュアー:御行奉為(17人中13人が参考になったと回答)
直木賞受賞作。
「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」「週刊文春ミステリーベスト10」で三冠を獲得。
これだけ聞くと、どんなに面白い本かと思うし、僕もそれでこの本を買ったんですが…。
この作品の重要な登場人物、石神に共感できるかできないか、
それによって読後感が大きく分かれる作品だと思います。
正直、僕はダメでした。
意外と、読者を選ぶ作品だと思います。
作者はあるインタビューに答えて、「この作品を「シラノ・ド・ベルジュラック」みたいにしたかった」と答えています。
確かにその狙い通りの作品だと思います。
感動する人はそこにグッと来るんでしょう。
でも、そこがダメと思う人も多いと思います。
「純愛」って一歩間違うと難しいですよね。

「東野圭吾/容疑者Xの献身」 2007-03-11
レビュアー:姫ニャ(16人中13人が参考になったと回答)
東野さんの書かれる小説はいくつか読みましたが
彼を語るにふさわしい推理小説的ミステリー作品を読むのは
この本が実は初めてでした。
天才的な数学の才能を持っていながら、
数学教師という職業を選び、それを生活の糧としている男、石神。
数学にしか興味のなかった彼が、初めて知った愛。
運命の数式と命がけの純愛が生んだ犯罪を書いた小説です。
感想は…非常に!非常に!よかった!
何がって、人をひきつける文章力もすばらしいし分かりやすいし
笑えるという意味ではなく、「おもしろい」小説でした。
なんとういうか、脳ミソや感覚をうまく刺激してくれる小説。
犯罪を題材にしているのに、犯罪に関わる人々を誰一人憎む事ができない。
石神と同じく、唯一の天才という部類に入る友人、湯川が
解き明かしていくのですが
読み始めると止まりませんでした。
たんたんとすすむのに、読むのを止められない。
最後は驚きの展開が待っています。
そして、号泣とまでは行きませんが、胸が熱く、熱くなります。
これ、おすすめだわ〜…
東野さんの小説って、ほんとハズレがない気がする…。
感服。