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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

容疑者Xの献身
容疑者Xの献身
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文藝春秋

¥ 1,680

単行本

売上ランク:13298位

2005-08-25

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ユーザーレビュー一覧(全274件 平均:4.0)

評価5点「献身する“2人”」 2007-01-14
レビュアー:ヒロポン(14人中12人が参考になったと回答)
“ガリレオ”湯川助教授のシリーズ第3弾かつ初の長編である本著ですが、一言で言えば「素晴らしい」でした。
 トリックは意外性があり、また登場人物の人間模様(特に石神と靖子)も私は「なるほどな」と思わされました。
 ただ湯川助教授と草薙刑事の名コンビの距離感が前2作(『探偵ガリレオ』『予知夢』)に比べてあったのが少し悲しかったのですが、ストーリー上止むを得ないと解釈しています。
 また最後の湯川助教授の行動には賛否両論ありますが、個人的には彼の「優しさ」からきているものだと思っています。(つまりアリです。)また最後の彼のセリフには感動しました。
 
評価3点「読みやすい。けど、後味が悪い」 2007-09-23
レビュアー:田中(26人中12人が参考になったと回答)
果たしてここまで行き過ぎた献身を、単純に「深い愛情」と評していいものか。
ある意味、ストーカーよりも性質が悪い物を感じる。
そこは、解釈それぞれだろうけど。

ただ、もう一つの殺人を知らない美里が、自殺未遂をはかったというくだり。、
彼の献身は、真相が露見するにしろしないにしろ、破綻が約束されていたことになる。
それは、間違いなく彼の献身とやらの結果なのだから。
そして、彼に本当の気遣いがあれば、想定できたはずの結果でもある。

純粋というよりは、狭隘で狂愛的な人間の献身に、母子ともども流されるままに
悲劇にいたる。違和感と後味の悪さの残る話だった。
読みやすく面白かったけれど。
評価4点「直樹賞を取るだけの作品でしょう、テクニカルにはね。」 2008-02-29
レビュアー:仮面ライダースーパー10(16人中12人が参考になったと回答)
すごく面白いし、アプローチの仕方の斬新さや、相変わらずの展開力で、これまで培ったテクニックの集大成な作品だけど、「白夜行」「秘密」のように心はえぐられなかった。
評価5点「これ程までに、ストイックで、至上な“愛”があっただろうか。」 2005-10-22
レビュアー:hide-bon(14人中11人が参考になったと回答)
 私にとって、東野圭吾と言うと、どうしても、まず思い出されるのが、あの切ない“愛”の物語である「秘密」なのであるが、今作は、ミステリーの形を借りた、ストイックで、ピュアな、至上の“愛”が、深く、静かに、描かれる。ミステリーの為、どこまで紹介して良いか難しいが、①登場人物で、悪人は1人しか出ず、冒頭であっけなく殺される、②衝動的に、殺人を犯したのは、彼の元妻と娘である、③隣人の数学教師の石神は、彼女を密かに慕っており、ふたりの窮地を救うべく、かって、数学界の天才と呼ばれたその頭脳を駆使する、④捜査は難航するが、大学時代、石神の同期でお互いを認め合う物理学者の“ガリレオ博士”湯川学が登場し、論理的に構築された犯罪のパズルに挑む、と言う処ぐらいまでは良いだろう。とにかく、緻密に組み立てられたアリバイ・トリックにも唸らされるが、どんな状況に対しても、極めて論理的に冷静に対処出来る石神のキャラクターの造形が見事で、一歩間違えたら、極めつけのストーカーになりかねない処を、善悪を超越し、“無償”の行為を貫徹する一途で孤高な研究者として、説得力ある人物として、描いている。それだけに、終始理知的な彼が、物語のラストに見せる慟哭は、極めて人間的な感情の吐露で、胸を打つが、同時に、あまりに切なくて、涙が出る。
評価3点「そんなに傑作でしょうか。」 2006-01-27
レビュアー:motix(16人中11人が参考になったと回答)
そんなに傑作でしょうか。まして泣けるなんて。数学の世界のはなしを絡めるるのは多少面白みがありますが、謎解きもそんなに難解ではありませんし。まあ、直木賞は功労賞的な意味合いが強いので対象作品そのものの純粋な評価でないといつも私は思いますが、このミスのベスト1がこれといわれると小粒だなあというのが実感です。ほかの作品もいくつか読みましたが、登場人物の造形が薄いように感じます。ひいてはそれが作品の全体に薄っぺらさを感じてしまいます。今回の湯川さんなど特に・・もちろん読みやすいのは歓迎ですが、筋がおもしろい作品が多いだけに惜しいです。