ユーザーレビュー一覧(全8件 平均:4.5)

「ジェネラル・ルージュのつくり方、及び高階院長ファン必読」 2008-08-10
レビュアー:ホレイシア(28人中23人が参考になったと回答)
皆様ご存じのジェネラル・ルージュこと速水晃一氏の、剣道一筋だった学生時代の物語。田口先生も島津医師も、ちょこっと登場する。時期は「ブラック・ペアン」と完璧に重なっているが、今回、医療的な要素は皆無と言っていい。ひたすら剣道の話が続くので、退屈する向きもあるかもしれない。
ただ、高階先生がかなりの頻度で登場するので、個人的には美味しかった。剣道の有段者で、帝華大で剣道部顧問をやり、その後、東城大の剣道部顧問になるあたり、タヌキの本領が発揮されていて楽しい。やっぱりカッコいいよなー、この人。「委細かまわず、森羅万象をぶった斬れ」か。うーん、若いころに言われてみたかった。
「ジーン・ワルツ」を読んでいれば面白さは幾分増すが、未読でも別に支障はないと思う。

「剣道のみ!」 2008-08-28
レビュアー:87(9人中7人が参考になったと回答)
バブル真っ盛りの1988年。豊かな剣の才能を持ったふたりの男,東城大学,猛虎:速水晃一そして,帝華大学,伏龍:清川吾郎がその時代に舞い降りた。医学部剣道部頂点を決める医鷲旗で昨年,清川は速水に敗れている。そして今年,10年前帝華大学に医鷲旗をもたらした高階が,東城大学に講師として転任することになる・・・
チームバチスタシリーズの『ジェネラルルージュ』速水と『ジーンワルツ』清川による医学部剣道を中心にした物語。本当に剣道のみの物語であるため,シリーズやその他の話を読んでいなくても十分に読める話である。しかし,それぞれの人物の未来の話であるそれらの本を読んでいればより楽しめる場面などがあるのは確かである。物語として,高階が相変わらずの狸ぶりの発揮しながら,二人を誘っていくのであるが,今後の登場人物たちの人物研鑽の起点になってくるような話なのではないか・・・と感じたのであった。

「高階院長最高!」 2008-10-05
レビュアー:sara(7人中6人が参考になったと回答)
帝華大での最後の言葉は、読み終えてからもう一度読み返してしまいました。エピローグもですが、この作家さんの芝居じみたセリフ回しが大好きです。
海堂尊「チームバチスタの栄光」シリーズの中でも特に好きなキャラ、高階院長と、速水・清川の若き青春時代ということで、一番のお気に入り作になりました。主役の一人(もう一人は田口)とはわかっていますが白鳥がいま一つ好きになれないので、彼の出ないサイドストーリーは大歓迎でした。ただ、かといって、本編単独だけで満足できる作品でもないかな。やっぱりバチスタから順番に読み進め、その積み重ねがあってこそ、一番楽しめるような気がします。前作があっての本作、ということで星4つにしました。
とりあえず、過去作を読み返そうかなぁという気になっています。まずは時代が重なっている「ブラックペアン」、その次はジェネラルルージュ、ジーンワルツ、ついでにバチスタ本編シリーズ・・・。各キャラの個性に深みが増して、更に深く楽しめそうな気がして楽しみです。

「速水、清川、高階の3名のキャラを存分に楽しむ!」 2008-10-25
レビュアー:かさこ(8人中3人が参考になったと回答)
医療の話はまったく出てきません。
速水、清川、高階の3名のキャラを、
剣道という舞台を通して楽しむ、
外伝的作品です。
ですのでいきなりこの本を買っても、
おもしろさはわからないと思います。
これまでの海堂作品を読んだ後に、
この本を読むと、
速水、清川、高階3名の過去が知れて、
とっても楽しいと思います。
ただわざわざ1600円も出して
新刊で買う必要があるかといえば、
かなり疑問ではあります。
おもしろくはありますが。

「海堂ファン+剣道家のあなたに?」 2008-11-08
レビュアー:きょうパパ(4人中3人が参考になったと回答)
期待以上に面白かったです。
『チーム・バチスタ』で医療ミステリーというジャンルにスポットをあててくれた海堂氏。
本作では、ちょっと古風な剣道という世界で、純文学の趣の青春物を書いてくれました。
高階“顧問”や速水“主将”など、お馴染みのメンバーの懐かしき時代の話。
海堂ファンには嬉しい作品になるのではないでしょうか。
剣道という舞台設定は、門外漢にはちょっと分かりにくいかもしれませんが、
「剣道という闘いは、社会という大海原から見れば、小さな水たまりの中のできごとだ。」
という高階顧問の台詞を聞くあたりから、俄然身近に感じられるようになりました。
大見得を切ったような言葉がしっくりとくるのも、剣道という武道の世界だからこそかもしれません。
これ一冊だけ読んでも、充分に楽しめると思いますが、海堂氏の他の著作を読んでからのほうが、より本作の世界に浸れると思います。