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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

こんなツレでゴメンナサイ。
こんなツレでゴメンナサイ。
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細川 貂々[イラスト]

文藝春秋

¥ 1,050

単行本

売上ランク:4371位

2008-04-22

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本書を含むリストマニアリスト

ユーザーレビュー一覧(全9件 平均:4.5)

評価5点「これからの彼らの生活が楽しみです」 2008-04-27
レビュアー:十姉妹(20人中18人が参考になったと回答)
 うつ病者の妻の立場から書いた傑作マンガエッセイ「ツレがうつになりまして」の主人公である「ツレ」さんの立場から書いた、うつ病の日々その他を書いたエッセイです。渦中の人が自分の状態をどのように感じていたのかがよくわかり、参考になります。
 本当に「人生色々」だなあ、と思います。それでも、くじけないご夫婦の態度には、何だか元気付けられます。このエッセイの最後で、このカップルにまた転機が訪れていることが明かされます。ネタバレになるので、ここでは書きませんが、心から、この家族が幸せになって欲しい!と思いました。
評価3点「強いフォースを感じる。」 2008-05-22
レビュアー:さるきち(21人中16人が参考になったと回答)
怖いのは、知識がないのに、

「うつ病についてそこそこは知っている」

と思っていたこと


さるきちも然り。

この本を読んで、改めて、
うつ病って摩訶不思議、と思うさるきちです。


この本は「ツレうつ」のツレさんの手記。
挿絵はもちろん細川貂々さん。

うつ病を発症するまでのサラリーマン時代のコトから、
病状が悪い時の心情、
そして回復に至るまでの経緯が
丁寧に描かれています。

文章の細部にまで神経が行き届いている印象を
さるきちは受けました。

ツレさんの人柄が窺えますよね。


そして、何より、


ツレさんと貂さんをつなぐ太ーいパイプが

はっきりと見えるのよね。



会社での激務、性に合わない立場を背負わされ、
どんどん悪化する身体の症状。

そして、


「死にたい」


会社辞めなきゃ離婚するっ

という貂さんからの最後通告を受け
会社を辞めるんだけど、

布団にもぐりながら悶々と
退職を後悔したり、

将来を案じたり、

自分が怠けモノに思え惨めになったり。


寝て病気を治すのが仕事といいつけられている
安楽な暮らしなのだが、

ともかく毎日を必死で生きていて、

妙に敏感になっているので刺激に弱く、
すぐに必死の糸が切れそうになってしまう


これが、うつ病に苦しむヒトたちの
正直なココロの内なのでしょうね。


ツレさん、当時の日記を参照しているのでしょう、
本人も覚えていない発言やら行動やらも
客観的に語られたりしてて、

それだけうつ病って病気が
ヒトの性格や思考までをも
狂わせる力があるコトを思いしらされます。


何が正しいのか、

自分が間違っているのか、

判断がつけられないし、自信もない。。



一方で、

支える側としても、
全くの知識を持たずして、
対応するのってムツカシイですよね。

この本で紹介されている貂さんの
対応はお手本になるんじゃないでしょうか。


「楽すると怠け癖がつくんじゃないかと心配なんだ」

「怠けることを悪いことみたいにいってる
キッチリめの考え方がよくないんじゃない?」


「倦怠感が取れないんだ」

「なんか、超だりぃ〜って
私なんかいつもそう思うよ」


なーんてね。

自身が「なままけ姫」と称するだけあって、
大きく構えてて、一方で軽く受け流したり。

さるきちも、貂さんを見習いたい。


でもね、

この貂さんはただの「なままけ姫」じゃないんです。


本書では、ツレさんと貂さんの馴れ染めや
「どーすんの?私」の続編ともいえる、
漫画家としてデビューするまでの様子も
語られていてね、

貂さんのマンガに対する執念は
並々ならぬモノがあるのよね。


芯の強さは、そこにあったのだ。



時に、家族までを呑み込む力のある、うつ病。

それはまるでダークサイドに引き込む
シスの暗黒卿。


うつ病から回復するというコトは、
元に戻るコトではありません。

前とは別のところにやってくるコトなのです。


「今まで知らなかったモノや興味も覚えなかったモノが
向こうから自分のところにやってくる。

そして、

ある日ふと、生きていてよかったと思う」



家族一丸となり、
強いフォースで立ち向かっていきたいですね。
評価5点「共感と笑いと感動のうつ闘病記」 2008-04-27
レビュアー:ねこギター(19人中14人が参考になったと回答)
約250ページのボリュームでたいへん読みごたえがありました!
前半は、うつ病になる前兆から回復期までをくわしく書かれています。
ツレさんの文章は、隅々に神経が行き届いて、とても分かりやすいです。
深刻な場面にもかかわらず自分を客観視した独特のユーモアは貂々さんと共通する部分だなあと思いました。

後半は、ツレさんと貂々さんの出逢いから現在までが書かれています。
おふたりのラブ・ストーリーでもあり、自分らしく生きることはどういうことかを考えさせられる内容でもありました。
貂々さんの『どーすんの?私』と合わせて読むといいかも。
また古くからの細川貂々ファンには、興味深いエピソードも多いです。
ふたりの出逢いの場所になる長沢節氏創設の<セツ・モードセミナー>の授業風景。
廃刊直前の雑誌『ガロ』に掲載された時の事情などなど。

最後の方の「助けられた書物たち」は、ツレさんらしいユニークな本のリストですね。
吾妻ひでおの『失踪日記』は私も好きです。
評価5点「貂々さんの言葉ではない面白さ」 2008-05-17
レビュアー:machan(17人中14人が参考になったと回答)
「ツレがうつになりまして」「イグアナの嫁」「その後のツレがうつになりまして」を読んでいた私としては、即読み!しました。
「エッセイってどうかしら?」「貂々さんは漫画家だけど、ツレさんは文筆業じゃないしな〜」なんてちょっと思いながら。

でも、さすが文春の編集力か、とても、まとまりの良い、構成の良い、面白いものでした。
貂々さん側でない、ツレさん側が、あの、漫画になったエピソードの向こう側でどう考えていたのかというのがツレさんのしっかりした文章で書かれておりました。

ちょっとショックだったのが、ツレさんの自殺未遂が貂々さんの漫画に書かれているより、深刻だった事。描写としてはわずかな違いかもしれませんが、さすがに、貂々さんも、色々な影響を考えて、描けなかったんだと思いました。貂々さんの漫画を読んだ時、この程度で「ぞっとした」とわざわざ書いていたのが少し違和感があったんですが、今回の本を読んで納得しました。

しかし、貂々さんが描いているツレさんとツレさんが書いている貂々さんの様子を見ていると、夫婦って、お互いの至らなさを認め合いながら、労わりあえば、こんなにお互い成長できる関係なんだな〜、ってしみじみします。

今後の二人の作品がさらに楽しみです。


評価4点「うつの当事者が書いた本」 2008-05-20
レビュアー:念仏の鉄(16人中14人が参考になったと回答)
 「ツレがうつになりまして」の「ツレさん」が書いた自叙伝。
 うつに関する箇所はあまり多くないものの,やはりうつとなった当事者が書いた
だけあって同病の者として他人事とは思えない,同感できる部分が多々ありました。
 今,病気が再発して3度目の休職中にこの本を読んで,泣けましたし,また,挫けず少しずつ努力していこうとも思いました。