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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)
アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)
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文藝春秋

¥ 1,050

単行本(ソフトカバー)

売上ランク:10位

2008-10-09

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本書を含むリストマニアリスト

ユーザーレビュー一覧(全13件 平均:5.0)

評価5点「日本のことばかり思い浮かんだ」 2008-10-19
レビュアー:ハッピージャンプ(71人中39人が参考になったと回答)
アメリカについて書かれている本だけど、
どういうわけか、日本のことばかりが思い浮かんだ。
つい、日本に置き換えて考えてしまった。
何となく当てはまるような気がしたんだよね。

アメリカに滞在する予定がある人には、
旅行や英会話のガイドブックと一緒に、
この本も持って行って欲しいなあと思う。
きっと、見える景色も、より鮮やかになるんじゃないだろうか。

この本によって、ただ批判的な立場に立つのは、寂しいと思う。
著者自身、鵜呑みにする事は好きじゃないと思うから。
この本をヒントに、アメリカを自分自身で考えたら、きっと楽しい。
アメリカで暮らす人達との、触れ合いに活かせたら、一番だと思う。

別の捉え方をした人も、もちろん大勢いると思います。
まずは、読んでみて下さい。
そして、考えてみましょう。
さらに活かせたら、最高!

百科事典1セット分の価値を感じる内容で、
読みやすくて、面白くて、至れり尽くせりです。
それを、1000円で読ませてくれるなんて、なんだか申し訳ないよね。
評価5点「インターネット映像を見るがごとく」 2008-10-27
レビュアー:至高の豚(64人中37人が参考になったと回答)
ユーモラスな口調でアメリカを語りますが、アメリカの内憂外患の状況を反映してか、

特に暗い部分が心の中で響きます。

宗教問題のように、日本人は知らないし、アメリカ人にも見えにくいアメリカ。

イラク戦争のように、日本人も知っていて、アメリカ人こそが深く悩んでいるアメリカ。

等々が、あたかも、インターネット映像のように画像と音声を主体にして描かれています。

かって憧れだったアメリカの、キリキリ舞いしている姿がよく捉えられていると思います。

非常に面白く、笑える本ですが、答えは何も書いてありません。

ご自身で考えて下さい。というのが作者からのメッセージなのでしょうか。
評価4点「爆笑しながら、恐るべき実態を思い知らされる。」 2008-11-04
レビュアー:hide-bon(47人中26人が参考になったと回答)
面白い。いつもながらの町山節炸裂だ。
ここで俎上に挙げられているのは、宗教、戦争、バブルと格差、政治、メディアにまつわる今日のアメリカの病根と恥部。1節辺り数ページでエッセイを読むような感覚だが、中身はスゴイぞ(笑)。
ちょっと思い出してみても、キリスト教原理主義者たちのトンデモ教義、米国福音派協会の過激で奇天烈な活動、ブッシュの絶対禁欲教育から来る“純潔の誓い者たち”の本末転倒な性の欲求、イラク人虐殺と人格障害兵士の急増、CIAの“特殊容疑者移送”、会社経営者と一般労働者の年収格差は400倍、保守派政治評論家の能天気な言動、「シンプソンズ」顛末記、、、。正直、ここまで狂信的で病的、クレージーとは思わなかった。タブロイド紙を読むような感覚で、ページをめくりつつ爆笑しながらも、もはや洒落にならない恐るべき実態を思い知らされる事になる。
イラク戦争、新自由主義、ITバブル崩壊、サムプライムローン問題の果てに顕在化してきた金融不安、アメリカン・ドリーム終焉の根源が何なのかが、町山流斬り口で喝破されていく。
米在住で、アメリカの社会、風俗、文化、人種について永年ウオッチングしてきた鋭敏な五感と反骨精神が実に歯切れ良い。
それにしても、まもなく新大統領が誕生するが、山積した甚大な問題連を対処する以前に、こんな超大国の舵取りをしていくのは本当に大変だ、、、。
評価4点「あえて疑問点を」 2008-11-08
レビュアー:モワノンプリュ(42人中21人が参考になったと回答)
 みんながこの本を褒めているんで、今さら賞賛レビューを一つ加えてもツマンナイから、少し疑問に感じる点について書いてみたい。
 マイケル・ムーアもツッコミ入れてたことだけど、町山は本書中で何度も、米国の指導者たちが自分の親族を戦場に送っていない事実に言及する。典型的なのが第2章「デタラメな戦争」の中の「戦争を知らないタカが戦争を起す」(p81〜)で、56年のプリンストンの卒業生750人の内400人が軍に志願したのに、04年度では卒業生1100人中、わずか10人という数字の紹介から始まる。上下院議員中、軍隊経験者は5%、自分の子供を軍隊に入れている議員はわずか7人。ブッシュは徴兵逃れで州兵になったし、チェイニーは結婚などを理由に5回も徴兵回避。こういうチキン・ホーク(臆病なタカ派)どもが戦争を主導している、と。さらに08年の米大統領選をめぐる文章を集めた第6章でも、民主党の候補8名で行った公開ディベートに触れて、「候補者のなかに肉親を戦場に送っている人はいますか?」という質問に誰もまともに答えられなかった、と皮肉る。
 著者が権力者たちの偽善性に苛立つ気持ちは分かる。逃げたヤツが権力の座に就き、戦争をおっぱじめ、貧乏人どもを前線に送り込んでいるなんて!
 でもその苛立ちから、戦争の現実を知るパウエルやマケインに対して好意的に言及し、ノブレス・オブリージュを持ち出し、「国民皆兵制度とは戦争に勝つためだけでなく、身分や肌の色が違う若者たちが寝食はおろか生死をも共にする経験を経るための教育システムなのだ」(p83)と踏み込み、翻って日本は…と含みを持たせるに至っては、単なる苛立ちの表明として笑って見過ごすというのは躊躇われる。それって向こうの思う壺じゃん、と私は思うぞ。
 井筒和幸監督『パッチギ!LOVE&PEACE』のキョンジャの演説がもう一度聞きたくなった。
評価5点「日本人の半分はここに書かれているアメリカのことを知らない」 2008-10-29
レビュアー:yukkiebeer(38人中17人が参考になったと回答)
 「底抜け合衆国―アメリカが最もバカだった4年間」や「USAカニバケツ」などの著作で、アメリカ社会の今を舌鋒鋭く斬ってみせることで知られる著者の最新コラム集。今回もたっぷり勉強させてもらいました。

 まずは、著者お得意の最新映画を通じた社会論が読ませます。
 今回の著作では主にドキュメンタリー映画をいくつもとりあげています。「ウォルマート/激安の代償」、「キング・コーン」、「誰が電気自動車を殺したか?」といった作品は初めて耳にするものばかりでした。それぞれアメリカにおける、最低賃金制度、トウモロコシ農業の政府補助金、そして自動車産業のいい加減さを告発した映画ということですが、著者の解説を読んで、ぜひ見てみたいという強い気持ちが沸き起こります。

 ブッシュ大統領のイラク政策をはじめとするデタラメさ加減は、そのきわまりぶりを読むにつけ、なんだか笑いがこみ上げてきます。もちろん日本もイラク戦争には加担したわけですから他人事ではなく、冷静に考えれば底冷えがしてくる思いがします。そしてあんな男を大統領に選んでしまうアメリカ国民というものを考えると、暗澹たる気分にとらわれます。

 その一方で、アメリカ人の批判精神はやはりすごいと思わせる話もいくつか登場します。
 極右的ともいえるテレビ局FOXで放送されているにもかかわらず、人気アニメ「シンプソンズ」はその当のFOXを徹底批判するエピソードを放送したことがあるとか。またホワイトハウスの晩餐会に招かれたコメディアン、スティーブン・コルベアは、その席でブッシュと御用メディアとを痛烈に批判したとか。それぞれ、日本ではきっと起こりえないお話なのだろうなと感心させられるのです。
 
 よくもわるくも、日本人が知らない今のアメリカを知る、そしてそんなアメリカを知らない日本人の自分を知る、そのための役割を担う良書だと感じます。