いもづる式 トップに戻る ヘルプ

書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)
アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)
click for big image

 

文藝春秋

¥ 1,050

単行本(ソフトカバー)

売上ランク:115位

2008-10-09

Amazonでの販売状況

→通常24時間以内に発送

amazonで詳細を見る

ユーザーレビュー一覧(全27件 平均:4.5)

評価5点「読んで良かった」 2008-11-06
レビュアー:ROTH(57人中32人が参考になったと回答)
読みやすく、痛快でもあり、宗教、戦争、経済、メディア、そして映画について考えさせられる。
頭が疲れている時に読んでも、時間を忘れてのめり込めた。
笑ってはいけない?
と思ってもブブッと吹き出してしまうところが多かった。
私には、電車の中で読むのは厳しい。

あらゆる意味でショッキングな内容がつまっている。
例えば、軍隊のアウトソーシング化。
他のアメリカの実態をつげる本を読んで知ってはいたが、それでもショックを受ける。
拉致問題が解決しない理由など、様々な「日本のこと」が浮かび上がる。
日本はやはり、アメリカとは運命共同体なんだろうか。

第3章「バブル経済と格差社会」は、「先日、娘の誕生日に3000円で自転車を買った」という書き出しで始まるので、何?と注目してしまう。
アメリカの経済はどうなってしまっているのかと。
買う側は嬉しいが、この自転車を売ってる会社の従業員(正社員)の年収は平均200万円で残業手当も組合もないという。
全米のすべての大企業が右に習えし、貧困層を構造的に作りだしていることが書かれてある。著者の町山氏ではないが、ホントにどうなるの?ってところだ。
評価5点「とてもおもしろい」 2008-12-07
レビュアー:須マップ酢マップ(63人中32人が参考になったと回答)
アメリカ人のおかしなところや不条理なところをユーモアたっぷりに町山節で斬っている。
文化の違いがあるんだからおかしなところがあってもそれは当然で、アメリカ人から日本人
を見れば同じくおかしなところがたくさんあるだろう。笑いながらアメリカ人を理解できる
とてもおもしろい読み物だった。
評価5点「日本人の半分はここに書かれているアメリカのことを知らない」 2008-10-29
レビュアー:yukkiebeer(45人中22人が参考になったと回答)
 「底抜け合衆国―アメリカが最もバカだった4年間」や「USAカニバケツ」などの著作で、アメリカ社会の今を舌鋒鋭く斬ってみせることで知られる著者の最新コラム集。今回もたっぷり勉強させてもらいました。

 まずは、著者お得意の最新映画を通じた社会論が読ませます。
 今回の著作では主にドキュメンタリー映画をいくつもとりあげています。「ウォルマート/激安の代償」、「キング・コーン」、「誰が電気自動車を殺したか?」といった作品は初めて耳にするものばかりでした。それぞれアメリカにおける、最低賃金制度、トウモロコシ農業の政府補助金、そして自動車産業のいい加減さを告発した映画ということですが、著者の解説を読んで、ぜひ見てみたいという強い気持ちが沸き起こります。

 ブッシュ大統領のイラク政策をはじめとするデタラメさ加減は、そのきわまりぶりを読むにつけ、なんだか笑いがこみ上げてきます。もちろん日本もイラク戦争には加担したわけですから他人事ではなく、冷静に考えれば底冷えがしてくる思いがします。そしてあんな男を大統領に選んでしまうアメリカ国民というものを考えると、暗澹たる気分にとらわれます。

 その一方で、アメリカ人の批判精神はやはりすごいと思わせる話もいくつか登場します。
 極右的ともいえるテレビ局FOXで放送されているにもかかわらず、人気アニメ「シンプソンズ」はその当のFOXを徹底批判するエピソードを放送したことがあるとか。またホワイトハウスの晩餐会に招かれたコメディアン、スティーブン・コルベアは、その席でブッシュと御用メディアとを痛烈に批判したとか。それぞれ、日本ではきっと起こりえないお話なのだろうなと感心させられるのです。
 
 よくもわるくも、日本人が知らない今のアメリカを知る、そしてそんなアメリカを知らない日本人の自分を知る、そのための役割を担う良書だと感じます。
評価5点「かんたんなコラムではなく:再」 2008-10-13
レビュアー:kogonil_35(32人中18人が参考になったと回答)
奇抜ながら重厚な企画を連発する編集者である一方、柳下毅一郎氏とのコンビで正直な映画
評論を展開し、『底抜け合衆国―アメリカが最もバカだった4年間』、『USAカニバケツ』などで彼の
地の事情を送り届けてくれた著者の、最新アメリカ事情。

暴走する宗教右派、あきれたメディア、サブプライムローンの呆然とする実態、呆れたブッシュ政権
など、ちゃんと知ろうと思えば重めの本を何冊も読まねばならないトピックを、簡潔に紹介しています。
淡々と紹介に徹しているようなコラムであっても、著者の怒りや呆れが垣間見えたりもしつつ。

全編を通じて、いくつか胸に残ることもあります。

ひとつは、著者が(語り口調とはうらはらに)真剣に取り組んでいる、ということ。
別の著書でも言及していたディクシー・チックスのその後を紹介するなど、ネタにして後は知らないって
態度の真逆。
そして、彼の地の有様を笑ってばかりはいられない、ということ。
著者は、呆れたブッシュ政権の(日本のメディアにはのらない)あれこれを紹介するだけではなく、
ブッシュ政権に物申す無名のアメリカ人のさまざまも紹介しています。彼の地のトンデモっぷりを紹介し
つつ、同時に、それらに異議申し立てする(できる)彼の地の動向も、ちゃんと紹介してくれます。
彼の地の有様を笑ってばかりはいられないというのは、日本は彼の地の“悪いところ”ばかりを着実に追
いかけている一方で、それらの動向に物申す者が現れないから。
見方によっては、「アメリカってヒデぇ国だな、」ではなく、「日本は何をしているの?」が本書のテーマ
なのかもしれません。

蛇足的には、トピックの概要から展開、面白さのポイント、読者へのメッセージまでの内容をトピックに
よっては数ページでまとめているところに注目。
ビジネスを含め、このまとめる力(しかも図表は使用せず)は是非模倣したいところ。
評価5点「アメリカのドキュメンタリー映画の力強さ」 2008-11-07
レビュアー:tatukawa(38人中17人が参考になったと回答)
筆者の某ラジオ番組のファンということもあり、購入しました。
内容は主に映画評論家である筆者が「ドキュメンタリー映画」を切り口にして
アメリカ社会の暗部を切り込む本です。
宗教、政治、戦争、メディア、経済などあらゆるテーマを紹介しています。
例えば、政治では在任中のブッシュ大統領の映画、ブッシュの頭脳といわれたカール・ローブ、アメリカ大統領ワースト10など、日本のメディアでは紹介しない話ですので、新鮮です。
特に難しい表現はなく、文体が口語的なのでとても読みやすいです。
この本に登場してくるドキュメンタリー映画は大半が日本では公開しておらず
鑑賞したいと思わせます。そして日本にはドキュメンタリー映画というジャンルが
ほとんど確立していないことを残念に思います。