ユーザーレビュー一覧(全183件 平均:3.5)

「安倍氏は親米派か?」 2006-09-11
レビュアー:Marco(61人中29人が参考になったと回答)
安倍氏は親米派と目されているが、本書を紐解けばその見方が一面的であることが了解される。それは、選択肢の中での「ベストの選択」であって絶対ではないことが表明されているからだ。政治家しかもわが国のリーダーとしては至極まともな考えであろう。アジア中国外交政策においてもまた思ったほど過激ではなく穏やかな構想が語られている。日米間の関係が緊密であればこその余裕といってもいいだろう。日中首脳会談を実現しその場でわが国の立場をはっきり表明されることが期待される。またトルコとの戦略的関係にわずかながら言及された部分には思わず膝を打った。
また教育改革に対する熱意も伝わってくる。好書である、ぜひ一読を。

「“戦後左翼”への対決姿勢」 2006-12-05
レビュアー:L-4S(70人中29人が参考になったと回答)
本書を読んで率直に感じたのは、戦後の空気を作ってきたいわゆる“左翼”の思想や価値観への、安倍氏の苛立ちや対抗心でした。安保闘争に始まり学生運動の真只中で抱き続けてきた疑問、そして祖父、父が果たしてきた事。安倍氏は自身の体験に基づく揺ぎ無き自信を持って、序論にて国家のために「闘う政治家」と謳っていると思います。
そして折しも現在では現実に緊迫する朝鮮半島情勢により、戦後左翼の掲げてきた理想主義の矛盾が現れ始めている今、国民もまた多くの疑問を抱き解決策を模索し始めています。その中で安倍氏が考える安全保障とは何か?また日本が目指すべき国家とは何なのか?
現実にある日本の問題、それに対して抱えてきた意見を、幅広い年齢層に判りやすく書かれており、特に若年層に対して強く訴えている印象がありました。具体的な政策云々より自身の考える国家像の概論と言っていいと思います。
故に右の方には少々聴き慣れ、左の方には少々耳が痛い中身だと思います。
外交、安全保障、教育、歴史観・・・この手の書はイデオロギーにより安易に評価が2分しますが、私は著者の力強い意思と見据えるべき国家を書かれている中身に賛同して以上の評価をします。

「最低ですね。」 2007-08-06
レビュアー:ice mint(59人中29人が参考になったと回答)
噂には聞いていましたが本当に国家の為に死ぬ事が国民の美徳であると明言しているのですね。
BOOK OFFで100円で売っていたのが読んでみたのですが噂が本当だったので驚きました。

「読み進むに連れ、悲しくなった」 2007-09-03
レビュアー:だんなぁ(55人中29人が参考になったと回答)
自ら反みて縮くんば千万人といえども吾ゆかん
同郷の吉田松陰が好んだ孟子の言葉で、批判を覚悟で信念を貫く、との意らしい。
第一章40ページにあるこの言葉が、
同族、岸首相と同じく、最多の強行採決を遂げた安部首相の鈍感力の成果だ。
「わたしの原点」とする第一章からして、鈍感力は満載。以降も信念と鈍感力を感じる一冊。
拉致問題の重要性、PKOの重要性を説くが、いまさらな一般論。
与党や野党がそれらに反対したことをあげつらう、悲壮な文面でつまらない。
まるで野党のように、抵抗勢力への些細な批判ばかりが目立つ。
少子化の問題では172ページあたりから、
「政府が産めよ増やせよと言ったところで子どもをつくるかどうかは、その人の自由だ。」
「お見合い事業の信頼性を高める工夫、たとえば認証制度があっていいのでは」
「祖父や祖母といっしょになって子どもを育てる環境ができるよう、税制等の検討を」
などとあり、少し具体策もあるものの、実行する気は無いように感じる。
年金については183ページに、「年金は破綻するというのは間違い」とある。
次のページには保険料を上げて、給付を下げる議論し破綻させないとある。
保険料に見合った給付が得られないことを破綻と考える国民と、
社保庁の使い残しを、ほんの少し給付すれば良いだろうとする首相の格差は大きい。
年金改革とは、この程度の算数か。
読み進むに連れ、悲しくなった。

「この人の政策論が知りたい」 2006-08-02
レビュアー:串丸(53人中28人が参考になったと回答)
と、思って読むと期待はずれでしょう.
外交的な話が主で内政的な話は小泉さんと同じ(?)でとりあえず放置してる感じでした.
かなり単純に書かれており対象年齢は低い感じがするので、中学生くらいの人が
夏休みにちょっと呼んでみたりするのにいいんじゃないでしょうか.
ただ資本主義対全体主義みたいに、今日日新レーガン主義者ですら考えてないようなレベルまで
話を単純化して論を進めているのはさすがにどうかとと思いますね.