ユーザーレビュー一覧(全183件 平均:3.5)

「いいんじゃないですか」 2007-06-17
レビュアー:calm(55人中24人が参考になったと回答)
売れただけあって、一般の読者向けに平易な文章で語られている。読みやすい。
拉致問題への対応など、毅然とした著者の姿勢が伝わってくる。「安倍もダメだ」なんて思っている、政治にあまり興味のない人に読んでほしい。テレビで安倍氏を見る印象とは違う感じを受けるのではないだろうか。
田原総一郎氏が「この本で一番詳しく書かれているのは年金についてだ」と言っていた。確かに年金についての政府の言い分がよくわかり、これを見る限りは「早死にしない限りはしっかりお金を納めたほうが得かな」と思える。まだまだ自分は勉強不足なので、他の政府批判をしている人の本も読んで勉強したい。
安倍氏は「私は闘う政治家でありたい」と述べる一方で、「それは闇雲に闘うことではない」とも述べている。現在の安倍氏はどうなのだろうか。私は、まだ参議院選挙後の安倍氏を見てみなければわからないと思う。マスコミへの猜疑心とあわせて、今後の安倍政権を自分なりに注視していきたい。

「貴顕という言い方が相応しいと思います。」 2006-10-20
レビュアー:街道を行く(74人中23人が参考になったと回答)
安倍総理の初めての単著。総理就任にあわせて出版されているので当然、所信を著わしたものといえるでしょう。かねて安倍総理の平易な話し方はこれまでの政治家とまるで違う雰囲気を感じていましたが、その感はますます確かなものとなりました。この本を読んで真っ先に浮かんだのは、これまでの焼け跡闇市を背負った世代とは完全に決別した真のリベラリストが登場したのではないか、ということです。知られていることですが安倍総理の父親は元外務大臣で派閥の領袖安倍晋太郎、祖父は超大物政治家、岸信介。大叔父にあたるが佐藤栄作です。これほどの血筋であれば政治家を目指すのは必然でしょう。貴顕という言い方が相応しいと思います。政治家の血筋であり、世代は東京オリンピック・大阪万国博覧会の人です。太平洋戦争を歴史として見ている初めての総理大臣なのではないでしょうか。このためでしょうか本書でもこれまでタブーとされた憲法への言及が行われています。これはかなり大胆なことだと思います。そのため右傾化した人であるという見方が多くされていますがそういう感じは余り受けませんでした。むしろこだわりがなく、今の若い日本人同様、日本の平和信仰を信じているのではないかと感じました。主に語られているのは、国家、教育、年金についてです。経済の問題を語っていないのも、豊かさの中で育ってきた世代ということに由来するのではないかと考えられます。映画からの引用を多用しているのですが、これも一つ前の世代なら文学であったに違いありません。重みが感じられないということもありますが、こういう人ならもしかすると腐敗が露呈している政治・社会に挑んでくれるのではないかという淡い期待を抱きました。言及されている範囲が狭いのでこれだけを読んですべての考えがわかるわけではないでしょうが、新書版の分量にまとめられているので逆に読みやすいともいえます。北朝鮮拉致問題など当事者ならではの話も加えられ、総理になる人の著者でなければ別の評価がされるのではないかと思われました。余り政治に関心のなかった方にお勧めしたいです。

「新しい時代の貴族政治家」 2007-01-08
レビュアー:丁三(46人中23人が参考になったと回答)
現首相の著作、ということで、とりあえず手にとって見た。
全体に議論が平易で、安倍氏のものの考え方がわかりやすくて良い。
テーマは大まかに以下3点である。
(1)略歴。安倍氏自身の生い立ちと政治家としての来歴
(2)国家感。日本という国は諸外国の中でどういうポジションにおかれているか。
(3)政策。将来の日本のために今取り組まなければならないことはなにか
とくに興味深いのが(1)の来歴である。
なりたくて政治家になったというわけではない。
政治家になって、とくにこれがやりたい、というものもない。
なんとなく祖父の代からの「家業」を継いだ。
だから、ハングリーでもなければ、権力欲もない。
そのためだろう、政策論はどこか評論家的で、
理想的な日本を作るための具体的なオペレーションが見えにくい。
そのかわりに国のために尽くそうという責任感、義務感、正義感は強く、
ひたすらに純粋である。ここが本書のいちばんのミソである。
すなわち、安倍氏はオペレーションには向かないのである。
身近で具体的な目標を立てて、ごりごりと実現していくというタイプの政治家ではない。
そうではなくて、あるべき理想の国家としての日本を語る。
まさにタイトルの如く「美しい国」としての日本を目指す。
戦後60年、モノがあふれて、豊かになって、働かなくても食べられる国になった。
しかし、逆にそのために国民が目標を見失い、
かつて世界一勤勉で、気高いと謳われた精神気質もいまや危うい。
内政、外交、問題は山積しているが、些事は周囲にまかせて、
安倍氏には気高い貴族政治家として、利益誘導型の政治家には決してできない「美しい国」の実現を目指してほしい、と思う。
ともあれ、現首相の著作である。
20歳以上の方は、まず国民として、一読して損はない。

「全国の『安倍 晋三』君へ」 2007-05-20
レビュアー:s.ペガサス(51人中23人が参考になったと回答)
ルソーの『人間不平等起原論』と『社会契約論』を10回程度読んでおいてください。
そして、『日本国憲法』を最低100回以上は読んでおきましょう。
「美しい国」を語るのはそれからです。

「ニューホープを知るために」 2006-08-13
レビュアー:知恵の3号(83人中22人が参考になったと回答)
十中八九、次の総理となるであろう安倍氏の行動理念や思想などが分かる本。
政治に興味ある方ならば読んでおいて損はないと思います。
1000円もしないし。