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容疑者Xの献身 (文春文庫)
容疑者Xの献身 (文春文庫)
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文藝春秋

¥ 660

文庫

売上ランク:135位

2008-08-05

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ユーザーレビュー一覧(全116件 平均:4.0)

評価2点「安手のミステリー」 2008-10-28
レビュアー:frontback(28人中8人が参考になったと回答)
人気作家東野圭吾の作品は初めてで、しかも直木賞受賞作なので期待して読んだが、結果はがっかりだった。まず隣に住んでいるというだけのことで自分を犠牲にするまで深くその女性を愛するというのが釈然としない。そういうことはあり得ることだが、そうなる心の過程は描かれていない。一歩間違えるとストーカーともいいかねない思いこみではないか。また湯川が乏しいデータから事件の全貌を鮮やかに暴き出すのも不自然である。作者がトリックを作っているのだから、名探偵がそのトリックを完全に解明するように書くのは簡単だが、名探偵がどんなことから謎を解く鍵を得たかが説明されていない。さかんに「論理的」という言葉が出てくるが、事件解明の道筋は論理的でない。安直な作品の作り方だと思った。なぜこれが直木賞に選ばれたのかが謎である。その鍵はこの本が直木賞のパトロンである文藝春秋から出版されたことにある。90年代はまだ他の出版社が結構あったが、最近数年間の直木賞受賞作はほとんどが文藝春秋からの出版物である。
評価5点「オススメします」 2008-08-06
レビュアー:ルー(26人中7人が参考になったと回答)
文庫になったので早速購入。
内容自体は、読んでいる途中はどうしてこれが直木賞!?
なんて思ってしまった。しかし、最後まで読んで納得です。
更に長編のためこれまでの短編とは違い、人物の心情などを
細かく描かれていて、最後はとても切ない気持ちになりました。
評価5点「純愛には出来ない、ならない。だから「献身」」 2008-08-19
レビュアー:桜タン(26人中7人が参考になったと回答)
トリックも最後にならないと分からず、誰も幸せになれない内容だから良い小説だと思います。
結局、石神の思いは報われなかった。私には、靖子は石神を思ったから自首したのではなく(深い愛情に感動はしたと思いますが)、娘の為と自責の念からのもの。と、読めました。
犯罪者は犯罪者。
東野圭吾としては、湯川に「素晴らしい頭脳を、そんなことに使わねばならなかったのは、とても残念だ。非常に悲しい。」と代弁させてる気がします。
石神が靖子達によって、生きる事の喜びを得た。これだけでも充分に納得の行く動機です。人間は生きる目的を見失うと、毎日が絶望の惰性で生きるだけだから。
評価5点「謎に近づくにつれ高まる切なさ」 2008-09-14
レビュアー:考える犬(26人中7人が参考になったと回答)
隣人の靖子が前夫を殺害したことを知り、高校教師の石神が組み立てた完全犯罪への仕掛け。予想もしないトリックがあるのだろうと思いながら読み進めていてもそれを上回る舞台が用意されていたことに驚かされる。しかし、その舞台は単なるトリック、ミステリーではない。
とっても切ない心の重なり、そして、それを解き明かした湯川学の苦悩。謎を追い、またそれを隠す人、それぞれの胸が、謎が解けるたびにぐっとしめつけられる。
「人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある」
登場人物たちの鋭い観察力、洞察力に感嘆するとともに、圧倒的な切なさに心しびれる作品である。
評価4点「これは純愛か?」 2008-08-16
レビュアー:新宿鮫(15人中6人が参考になったと回答)
この小説のテーマはトリックと純愛?(私は自己犠牲だと思いますが)です。

一つ目のトリックは一流です。
トリックの質は違いますが「葉桜の季節に君を思う」と同じような衝撃を感じました
思い込みがあった私にはこのトリックはわかりませんでした。
そういう意味では十分楽しめました

しかし、二つ目のテーマである純愛?に至る過程が今一歩不十分と言うかわかりにくいです
なぜこれほどまでに自己犠牲を払うようになったのか、
数学教師の心の変化や心の闇、心の襞といった面の描写が不十分です。
なぜそうなのかがトリックと違ってあまりにチープすぎて
納得できませんでした。

まあ、普通に読んでる分には十分楽しめます