ユーザーレビュー一覧(全25件 平均:3.0)

「最盛期とのギャップを踏まえた上での評価なので厳しくなってしまいますが……。」 2008-10-10
レビュアー:ほうじろう(54人中47人が参考になったと回答)
アルスラーンにとって忘れられない少女との再会。遂に揃った十六翼将に襲いかかる悲劇。そして蛇王の復活。パルスに史上最大の嵐が吹き荒れようとする、『アルスラーン戦記』最新刊です。
けれどやはり『旌旗流転』までの面白さには届きません。作中で死亡する人物も複数出ますが、その死が軽すぎる。うち一人は、アルスラーンの未来を左右する人物。それなのに衝撃が弱い。「銀英伝」のキルヒアイスやヤンほどの重みを出すのは確かに無理でしょう。しかし、物語の結末にも影響するであろう、主人公の心に大きな影を落とす死なのです。昔の田中芳樹氏ならば、こんなあっさりした書き方はしなかったはずです。せっかく最高に面白い局面なのに、人物の心情、伏線の回収、文章の説得力……その全てが粗い印象を受けました。また、指導者を慕う武将が意外な局面で死ぬ、というのはこれまでも見られ、衝撃を受けてきましたが、今回は……。「彼」のときもルッツの最期くらいの悲哀を演出してほしかった。この作品が氏の最盛期のうちに完結していたら……と思わずにはいられません。

「とにかく早く終われとしか言いようがない」 2008-10-13
レビュアー:すうが(39人中34人が参考になったと回答)
みなさんおっしゃっているように、久しぶりの続刊、一気に読みました。
でもなにかすっきりしない。昔のような冴えが見られないのはやはりこの物語が一度区切りが着いてしまっており、惰性で続けられているからでしょう。
昔の田中氏なら、平和な期間がほとんどないままに蛇王は再臨し、今回のナルサスの策が起死回生の策となっていたはずです。
パラフーダが16翼将に入るのも、なにか面倒くさいからさっさと入れた感じが否めません。
あの入り方でいきなり将軍になられて兵士は納得しないでしょう。
とにかく作者も読者も早く終わって欲しいと思っているようですので、早く終わらせろとしか言いようがありません。
追記:どうもこの作者はあとがきを書かせないと話にメリハリが利かなくなるようなので、編集者さんはあとがきを書かせて下さい。おねがいします。

「筆力崩壊」 2008-10-16
レビュアー:ブラックウィドウ(36人中27人が参考になったと回答)
兵士A「おい見たか?今度の新しい将軍」
兵士B「見た、見た。まだ若いってのに髪が真っ白じゃないか」
兵士A「俺たちあの人の下で戦うらしいぞ」
兵士B「マジかYO!あんなポッと出の下で!いったいあいつは誰なんだYO!」
兵士A「陛下がまだ王太子であらせられたころの知り合いらしいが・・・」
兵士B「陛下の!しかしパルスにはまだ第一部を生き残った勇士がいるだろう?例えば千騎長のバルハイ卿とか?」
兵士A「そうだな」
兵士B「それに角川版のあとがきには○○○○って4文字だった。そう!4文字って言ったらあの人がいるジャマイカ」
兵士A「残念だがあの人は亡くなられた」
兵士B「亡くなられた!?どうして?kwsk」
兵士A「俺もよくは知らん。(あっさりと)怪我が元で(死んでしまった)亡くなられたらしい」
兵士B「なんてこった。てっきり俺はあの人は陛下と結ばれてハッピーエンドで終わると思ってたのに」
兵士A「俺もだ」(大部分の読者も)
兵士B「それになんだあの新キャラ、まさしく小役人じゃないか!いまさらあんなのイラン」
兵士A「もっともだ」
兵士B「パルスの神々(作者とか編集とか)のなんと無慈悲なことよ。こうなったら一刻も早く完結を望む」
兵士A「完結まで後3巻、どの善人から死んでいくのかお楽しみにー」

「嵐の予感・・!」 2008-10-07
レビュアー:unauna(35人中19人が参考になったと回答)
(このコメントを書いているのは
首都圏における発売日の翌日です)
アルスラーン戦記の最新刊です。
魔軍襲来・暗黒神殿と比べて物語が
ぐぐーーと佳境に入っていく感がありますね。
蠢動し、いよいよ核心的存在を露にした蛇王の眷族。
その闇をふくらませるかのように、
アルスラーンにとって大事な人々の哀しい運命、
“パルスの智将”をめぐる不安な言動、
また彼自身の意味深な発言が、これからの未来
晴れやかでないことを浮き立たせているかのようです。
一方で、ダリューンの冴え渡る剣技や
ナルサス・ギーヴらとの愉快なオトナの舌戦も帰ってきた!
隣国では元パルスの王族閣下が
着実に野望の階段を歩んでいたり、
シンドゥラの王様がソノ個性を十二分に
見せ付けてくれてたりと、
かつてのアルスラーンストーリーの醍醐味を
思い起こさせるシーンが満載です。
本格的な“嵐”がパルスに駆け巡る!
次の展開が待ちきれないながらも
この流れからいくと、さらなる悲しみも襲ってくる気が
してハラハラしてしまいます。

「惰性で読む」 2008-10-15
レビュアー:パライバ(16人中12人が参考になったと回答)
アルスラーン戦記の登場人物が好きな方が、惰性で読む巻です。
壮大な躍動感も緻密な構成も、第一部に比べて薄い。
辻褄はあっているというだけ。
アルスラーン戦記が大好きだっただけに、ただ、もうひたすら滞りなく終了することを祈るばかりです。