ユーザーレビュー一覧(全109件 平均:4.5)

「うつ病を理解するための必読書の一つ」 2006-08-10
レビュアー:精神科開業志望医(101人中90人が参考になったと回答)
私は精神科医師ですが、この本を読んで、うつ病の理解が少し進んだと感じました。うつ病の細部まできちんと描かれていて、本当に素晴らしいです。また、うつ病の方が気をつけた方が良いことについてもとても良く描かれています。その中でも私がしみじみとした感慨を持ったところは、病が回復していく過程で、妻である筆者が、誰か話し相手がいるっていいなあと、布団に気持ちよさそうに横になっている夫を見守りながら言う場面でした。
精神科臨床に携わっている、特に若手の方々にとっても、必読書の一つと思いました。

「つらいテーマだけど、うなずける」 2006-03-28
レビュアー:DT10(76人中68人が参考になったと回答)
僕もうつ病でもう4年になります。この本を手に取ったきっかけは、キャッチコピーの、「スーパーサラリーマンだった夫がうつになった」とツレの真顔で「死にたい」という帯に書いてある絵でした。自分と同じ。まず、そう思って手にとって見ると、思い当たることがあるわあるわ。絵の雰囲気も手伝い、思わず買いました。現代人の誰でもかかる可能性のある病気のわりには誤解や偏見、待遇面での差別など多くあります。うつってこんな病気、という一例としてとても入りやすいエッセイと思いますし、今不安を抱えている人たちも心がほっとすると思います。何も腫れ物に触るわけではないのですから、もっと身近な病気、心の風邪として、この本を読んで見て理解が深まっていってくれればなあと思います。案外、気がついていないだけの仮面うつ病の人って多いと思いますよ。本中、「うつは人生の夏休み」という表現をしていますが、まさにその通りです。僕は、「うつは、頑張り屋さんに神様がくれた休養、もう頑張らなくてもいいんだよ。もう充分頑張ったじゃないか」という言葉に随分助けられました。

「作者のマイナスの励ましに感心」 2006-10-28
レビュアー:紫陽花(45人中41人が参考になったと回答)
最初に告白しておくと私は"うつ"病患者である。現在は会社に通勤しているが、過去5回休職している(最短2週間、最長半年)。現在も通院を続けている。作者の夫君は職場のリストラの雰囲気のストレスで病に入ったというが、私の場合はバブルの崩壊期に管理職になった事が大きい。金策のため、客観的に見て通常の2.5倍は働いていた。
"うつ"に陥った時、回りの励ましが効かない、あるいは逆効果になるというのは本当である。「大丈夫、あなたならできる」とか言われても、本人の思考(がハッキリしているかどうか怪しいが)とは別に、意欲・やる気が全く湧かないのでムダなのである。変に体にエネルギーが残っていたりすると自殺に走る恐れもある。また主に家族から「どうして会社に行かないの」という風に責められるのも辛い。理由は先と同様である。
作者は夫君に対して「家に来てくれて良かった」と迎えたという。きっと夫君はホッとした事であろう。自分の居場所があるからである。また、他の場所(会社を含む)に行かなくても良いからである。"うつ"になると自分の居場所さえ心配するのである。これは作者に漫画家という経済力があった事も大きいが、やはり自身の優しく明朗な性格と夫君に対する愛情の賜物であろう。
作者の描く方法で"うつ"が直るとは限らない。しかし、本作のように身内の"うつ"を前面に出して、その治癒過程を漫画にして発表するという風潮は歓迎すべきものである。"うつ"は心の風邪と良く言う。"うつ"に関する理解が世間に広まって、"うつ"の原因となる環境を排除していく動きが社会に広まり、仮に"うつ"になってもそれを暖かく見守る社会の到来を強く望む。

「おすすめの1冊」 2006-04-19
レビュアー:10ちゃん(43人中39人が参考になったと回答)
15年来のおつきあいを記念して、ある女(ひと)がプレゼントしてくださった。うつ(病)の増加がとどまらない。そんなことを背にして、さまざまな啓発本がだされています。漫画仕立て、専門家による、ご本人による、いろんなバリエーションを、暇を見ては、手にとって読んでみたりもしてきましたが...反復性うつ病性障害をじょうずに克服しつつあるひとの紹介なので、確か、であろう...と思って、お昼休みに読むことにした...。
読み終えるのに1時間とかからない。漫画家、イラストレーター、の細川貂々(てんてん)さんが、ご主人(ツレ)のうつ闘病記を漫画で紹介してくださっている。「てんてん」という名前にも、惹かれてしまった(? (^O^;))。
ツレさんは、過労の末にうつになられ、退職後の一時期=回復期に、自殺の危険の高まったときがあったとのこと。不幸にして自死を決行してしまわれていたら、過労自殺と言ってよかったことになっていただろう。ツレさんは、30代後半とのことで、近年、うつが増加している世代、でもある。
この本の良いところは、うつのさなかにいるご本人でも、脳に大きな負担をかけずに回復までのおおまかな流れをつかむことができる点。また、「三寒四温」によくたとえられる、「よくなったりわるくなったりしながら、必ずよくなる」、回復期のようすが、実によく描かれていて感心した。
ツレさんのエッセイ部分も含めて読むなら、うつをかかえるご本人の理解が深まるだろうし、てんてんさんの視点で読めば、うつをかかえたご本人を見守るご家族の理解が深まるだろう。うつの治療の過程で、ぜひご本人やご家族に注意しておいていただきたいもろもろの、ありがちな点にきっちり触れている。
お勧め本、の1冊に加えたい(^o^)。まわりの、うつを抱えた知人にも、ご紹介する啓発本の1冊に加えることにした...。

「よかったです。」 2006-11-03
レビュアー:肉まん(39人中35人が参考になったと回答)
最近 自分も「うつ状態」との診断を受け4ヶ月程休職の状況です。
以前 母親も同じ病になり、以前の職場の後輩も発病して上司として休職させました。
ですので、自己の診断結果を聞いて「まさか自分が...」との気持ちでした。
先日 クリニックへ1人で行くのが恐くてしょうがなく汗だくでした。(苦笑)
現在も病気中なのか治癒しているのか判りません。
判ろうとも思いません。
病なのか性格なのかも判りません。
ただ、今後もずっと毎月1回でも良いのでカウンセリングは受けるつもりです。
そんな風に力を抜いて良い時だと思っていました。
この本はその通りに書かれていて安心しました。
とても読みやすくて良かったです。
現在 自分がうつになっている方やその周りの方に読んで貰えると嬉しいです。