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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

21世紀の国富論
21世紀の国富論
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平凡社

¥ 1,470

単行本

売上ランク:1144位

2007-06-21

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ユーザーレビュー一覧(全18件 平均:4.5)

評価5点「経営における呪文の正体とは?」 2007-07-08
レビュアー:くにたち蟄居日記(70人中53人が参考になったと回答)
 出張の新幹線の中で楽しく読み終えた。 

 米国のヘッジファンドを断罪している部分の切れ味が非常に心地良い。特に ストックオプションで自分が儲かるために 会社を食い物にする「CEOゴロ」という指摘は実に明快で読んでいてスッとした。米国式経営が 過剰な迄に評価されている中で 著者の指摘は冷静である。

 考えてみると 日経新聞レベルでの 会社の経営者の発言を読んでいると その時々の「経営流行語」に振り回されていることが多いのに気が付く。

 「コーポレート アイデンディティ」「リエンジニアリング」等など 今や「死語」となった 「経営流行語」がいかに多いことか。僕らは 若者達の流行を時に笑っているわけだが これを考えると 若者も 経営者も ミーハーという点では 同じような地平線に立っているのだと思う。
 「企業価値の最大化」という「呪文」が ここ数年 日本でも唱えられてきたわけだが 本書は そんな「呪文」は いったい誰が何の為に唱えているのかを 明快に論じている点で実に勉強になった。

 
評価3点「現代の資本主義に対する鋭い分析」 2007-07-09
レビュアー:tamkiunraom(45人中35人が参考になったと回答)
最近、日本でも台頭してきている拝金主義的な資本主義。

ドットコム企業やコーポレートガバナンス、時価会計と減損会計、
ROEによる株価評価等、様々なビジネスの分野に対して
鋭く現状を分析していると感じました。

ただし、分析の鋭さに比べると、
提言については著者自身の理想が先行し、
少し理論組み立ての緻密さにかけるように思います。
評価2点「全体的に捉えどころが無く、会計に対する断罪は認識違いで論理は逆さまでは….?」 2008-01-18
レビュアー:thrivingonrandomness(64人中33人が参考になったと回答)
あるコピーライターとの対談を読んで面白そうだと思い本書を読んでみたが、いきなり第1章から、必ずしも論理的で正しいとは思えない認識に基づく内容には失望した。例えば「行 き過ぎた時価会計」が短期志向の経営につながった等々諸悪の根源のように断罪されているが、これは現象の表面的な捉え方であり、会計に対する正しい認識ではないと思うし、論理が逆さまではないかと感じる。B/Sはある一時点でのストックを測定し、P/Lは2つのB/S時点間のフローであることは当たり前であるが、その論 理的帰結は、時価でB/Sを測定しようとすれば期間フローとしてのP/Lは変動しゴミ箱になるということで、これを承知で過去30年以上に渡って推進してきたの がアメリカ会計学会を中心とするasset-liability approachであり、これは会計として正しい進化の方向だったと思う。会計は正しくB/S重視の方 向に進化してきたのに、レベルの低い投資家やアナリスト達が依然ゴミ箱としてのP/Lの利益乃至は分子にP/Lの利益を使ったROEなどの時代錯誤的な指 標でモノを見ているところにこそ問題の本質が在るのである。一方、会計の進化に則った意味のある指標とはB/Sとキャッシュフローの組み合わせ(例えば総資産 営業キャッシュフロー率とか)になるべきだというような部分には言及していない。会計と資本市場に関して、著者の着眼点をスタートにするなら、道具としての会計は進化してきたが、 道具の使い手(投資家やアナリスト)のレベルが進歩していないが為に、資本市場は混乱し企業経営に悪影響を及ぼしている、とでも言うのが論理的な立論の仕 方だと思う。
本書から会計・資本市場・企業経営を関連させて言及した部分を除けば、技術の未来に関する考察等有益な部分もあるが、全体的には論点が拡散した、捉えどころの無い本という印象を拭えない。
評価5点「こんな日本人がいるということ自体うれしい」 2008-09-12
レビュアー:Cat in Yebisu(17人中17人が参考になったと回答)
ベンチャーキャピタリストとして世界中で数々のベンチャー企業を
育成してきた著者が、テクノロジーの進化を通じて資本主義の未来と
日本が取るべき道を示した本。
表紙の「21世紀の」という文字が小さいことから、パッと見は『国富論』。
かのアダム・スミスの歴史的著作に劣らないという自信があったのでしょう。

アメリカでは、ROEや時価会計主義など行き過ぎた株主偏重のおかげで、
資本主義が破綻しきっていると言います。
そして、そのアメリカの真似ばかりしている日本はもっとひどいと。
著者がPUC(Pervasive Ubiquitous Communications)と呼ぶ
次世代アーキチャクチャーはコンピュータに代わる新しい基幹産業に
なる可能性があり、その勃興は日本が世界から尊敬される国になるための
ラストチャンスであるというのが本書の主張です。
そのために提案する株式市場改革や、税率を下げる提案などが、
やや説得力が不十分な印象なのですが、
ものすごいビジョンを持った人だということは間違いなさそうです。
こんな日本人がいるということ自体がうれしかったりします。

著者の考えは壮大すぎたり、また財務、経営、テクノロジーなど
専門的な話にも切り込んでいるため、
いきなり読んでも理解が及ばない部分が多いかもしれません。
糸井重里さんとの対談に目を通してから
本書を読むことをオススメします。
評価5点「インターネットベンチャーの薄っぺらさ」 2007-07-11
レビュアー:VC(26人中14人が参考になったと回答)
原丈人さんは知る人ぞ知るベンチャーキャピタリストですが、この本は、薄っぺらいライブドアなどのインターネットベンチャーの経営者や、学生の皆さんにも、ぜひ読んでもらいたい一冊です。日本人としての誇りが持てる本です。