ユーザーレビュー一覧(全10件 平均:5.0)

「ローファイ的でモダン☆」 2008-07-13
レビュアー:ファミリーアフェア(13人中11人が参考になったと回答)
音は骨太で、どこかヴィンテージライクな大人の古着屋さんといった空気感。
まるで無駄なく、とても洗練されているので、モダンな印象さえあるように思います。
トーン自体は暗く地味めなんですが、全編通して動きのある重いビートが肝になっていて、気だるくもダイナミックな感じではないでしょうか。
個人的にいうと最近のBeckの作品の中では一番新鮮に入ってきた作品でもあり、またBeckらしい作品だとも思います。
よくまとまっていて、ある意味お洒落でもあり、逆にいうと不器用な勢いといったものはないですが、かっこいいという点では申し分なくかっこいいと思います。
クールで渋い味わいがありますね。
聴き込んでいきたいです。

「ベックのロック」 2008-07-11
レビュアー:jay(14人中8人が参考になったと回答)
全体的にビートが重たい。それなのに思わず体が揺れてしまうようなロック。
ちょっと聴いただけではオディレイやミッドナイトバルチャーズと同じミュージシャンだとは思えないほど茶目っ気がない。純粋にかっこいい。だけど無性にやるせなさが漂っている。
質感的にはメロウゴールドとインフォメーションを足して2で割らない感じ。
34分という短時間な内容も、インフォメーションからの情報過多な現状への反骨精神かも。
これがベックのロックか。

「やりたい放題」 2008-07-10
レビュアー:ゼットン(15人中5人が参考になったと回答)
まさにやりたい放題なのである。
かつてはこういうアバンギャルドなミュージシャンは多くいたが、近頃はリスナーが保守的になってきたのか、BECKのような自由奔放でなおかつ受け入れられる人は少なくなったように思う。優秀な若いミュージシャンは沢山出てきているが、どこかキャッチーな部分がしっかり押さえられていて、マスコミにもそうした部分を中心とした取り上げられ方をされてしまう。
本作は隙が無いくらいワイルドなので、今後どう評価されるのかが楽しみである。今の時代にやりたい放題のBECKはある意味恵まれた環境にいるのかもしれない。

「ベック00年代の代表作」 2008-07-29
レビュアー:スマッシング・パンツキング(6人中5人が参考になったと回答)
まずは35分足らずの収録時間。
もう少し聴きたいという聴き手の飢餓感を煽るかのような短さは
昔々のアナログ盤時代でも割と短い部類に入るのでは?
しかも10曲ぴったりの収録曲数にも何がしかの意図を感じる。
どういう経緯でプロデュースを引き受けることになたのか不明だが
今旬な(?)デンジャーマウスをプロデューサーを起用するあたりは
嗅覚が鋭いと言うべきか。
余分なデコレーションをことごとく排除し、結果として完成した本作は
『オディレイ』の呪縛から解き放たれたと確信させられる、00年代のベックを代表する傑作です。

「Beck初心者による感想」 2008-07-13
レビュアー:Romeroburry(12人中3人が参考になったと回答)
今まであまりまともにベックの作品を聴いてこなかった私だが、myspaceで2曲(OrphansとGamma Ray)を視聴して気に入ったので、購入してみた。
素晴らしい傑作だ。
ベックの'90年代のアルバムは良いには良いが、'00年代のリスナーの耳にはサウンドの分離が悪いと言うか、何となく平面的な感じがしないでもない。
その点、今回ベックがデンジャー・マウスとのコラボを試みたことはサウンド面での充実をもたらしたのではないだろうか。
デンジャー・マウスの才能は疑いの余地が無いが、アクの強さ故に彼がプロデュースした作品の中にはミスマッチに思えるものも少なくない。
だが、この「Modern Guilt」では、彼の十八番である硬質で重たいビートとベックの作風とが素晴らしいマッチングを見せている。
ただ、どれもこれも、ベック本人の幅広い音楽的素養と素晴らしいソングライティング力があってこそである。
アートワークもどこかジャズ風でクール。
このようなジャケットのレコードが机の上に無造作に置かれていたりしたら、部屋中が洒落た雰囲気に包まれるというものだ。